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つむぐ指圧治療室 相模大野

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筋収縮について誤っている記述はどれか

問題

筋収縮について誤っている記述はどれか。

  1. エネルギーとしてATPを用いる。
  2. 筋収縮に伴って熱が発生する。
  3. 運動の多くは単収縮による。
  4. 強縮が続くと筋の疲労が起こる。

解答: 3(運動の多くは単収縮による。)

解説

  1. 正しい。筋収縮の直接的エネルギー源はATPである。ミオシン頭部のATPase活性によりATPがADPとPiに分解され、そのエネルギーで架橋運動(クロスブリッジサイクル)が駆動される。
  1. 正しい。筋収縮に伴い化学エネルギーの一部が熱エネルギーに変換される。筋のエネルギー効率は約20〜25%であり、残りの大部分は熱として放散される。
  1. 誤り。日常の運動の多くは単収縮ではなく強縮(特に不完全強縮)によって行われる。単収縮は1回の活動電位による瞬間的な収縮であり、力が弱く持続時間も短い。実際の随意運動では運動神経から高頻度のインパルスが送られ、単収縮が時間的に加重・融合して滑らかで力強い持続的収縮(強縮)が実現される。
  1. 正しい。強縮が持続するとATPの消費が供給を上回り、乳酸の蓄積やグリコーゲンの枯渇が生じて筋疲労が起こる。

ポイント

日常の随意運動は単収縮ではなく強縮(不完全強縮)によって行われるという点が最重要である。

  • 覚え方のコツ: 「単収縮=ピクッと1回だけ=実用的ではない」「強縮=ギュッと持続=日常運動」と擬音で区別する。
  • 関連知識: 刺激頻度を上げると単収縮→不完全強縮→完全強縮へと移行する。完全強縮では個々の単収縮波形が完全に融合し、最大張力が持続する。
  • よくある間違い: 「単収縮が積み重なって運動になる」という誤解。単収縮が加重するのは正しいが、その結果生じるのは「強縮」であり、「単収縮の繰り返し」とは異なる。
  • 教科書では「c.単収縮と強縮」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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