問題
第1心音を発生する心周期の時期はどれか。
- 等容性収縮期
- 駆出期
- 等容性弛緩期
- 充満期
解答: 1(等容性収縮期)
解説
- 正しい。第1心音は収縮期の開始時、すなわち等容性収縮期の初めに発生する。→心室の収縮が始まり心室内圧が心房内圧を超えると房室弁(僧帽弁・三尖弁)が閉鎖し、やや低い周波数(30〜45Hz)のやや長く続く音が心尖部で聴取される。
- 誤り。駆出期は動脈弁が開いて血液が心室から動脈に駆出される時期である。→この時期に新たな心音は生じない。
- 誤り。等容性弛緩期の初め(拡張期の開始時)には第2心音が発生する。→動脈弁(大動脈弁・肺動脈弁)の閉鎖により、やや高い周波数(50〜70Hz)の短い音が心底部で聴取される。
- 誤り。充満期は房室弁が開いて心室に血液が流入する時期である。→通常は心音を発生しないが、血液流入により第3心音がかすかに聞こえることがある。
ポイント
- 第1心音は等容性収縮期の初めに房室弁の閉鎖によって発生し、第2心音は等容性弛緩期の初めに動脈弁の閉鎖によって発生する。
- 覚え方のコツ: 「I音=房室弁閉鎖=収縮開始、II音=動脈弁閉鎖=拡張開始」と対比して覚える。I音は低く長い、II音は高く短い。
- 関連知識: 弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症など)では心音に雑音が加わり、聴診による診断の手がかりとなる。
- よくある間違い: 第1心音と第2心音を逆に覚えてしまうこと。「収縮→房室弁閉じる→I音」「弛緩→動脈弁閉じる→II音」と心周期の流れに沿って整理する。
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