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つむぐ指圧治療室 相模大野

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神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか

問題

神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか。

  1. 活動電位は隣接する神経線維に伝わる。
  2. 無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い。
  3. 活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する。
  4. 有髄線維では跳躍伝導が起こる。

解答: 4(有髄線維では跳躍伝導が起こる。)

解説

  1. 誤り。活動電位は同一の神経線維内のみを伝導し、隣接する神経線維には伝わらない。これは興奮伝導の3原則の一つである「絶縁伝導(不跳躍伝導)」に相当し、各神経線維が独立して情報を伝える仕組みである。
  1. 誤り。有髄線維は髄鞘の絶縁作用により跳躍伝導を行うため、無髄線維よりも伝導速度が格段に速い。有髄のAα線維は最大120m/s、無髄のC線維は0.5-2m/sである。
  1. 誤り。活動電位は全か無の法則に従い、一度発生すると一定の大きさで伝導される(不減衰伝導)。各ランビエ絞輪で活動電位が再生されるため、距離による減衰は生じない。
  1. 正しい。有髄線維では、髄鞘(中枢ではオリゴデンドロサイト、末梢ではシュワン細胞が形成)がランビエ絞輪以外の部分を電気的に絶縁しているため、興奮がランビエ絞輪から次のランビエ絞輪へ飛び越えて伝わる跳躍伝導が起こる。跳躍伝導により伝導速度が速くなるとともに、Na+/K+-ATPaseのエネルギー消費も節約される。

ポイント

興奮伝導の3原則は「両方向性伝導・不減衰伝導・絶縁伝導」であり、有髄線維は跳躍伝導で高速に伝導する。

  • 覚え方のコツ: 興奮伝導の3原則=「両(両方向性)不(不減衰)絶(絶縁)」→「りょうふぜつ」。跳躍伝導は「ランビエ→ランビエとジャンプする」イメージ。
  • 関連知識: 多発性硬化症は中枢の髄鞘が障害される脱髄疾患で、跳躍伝導が障害されて伝導速度が低下する。ギラン・バレー症候群は末梢の髄鞘(シュワン細胞)が障害される。
  • よくある間違い: 「両方向性伝導」は神経線維自体の性質であるが、生体内では一方向にのみ伝導するように見えるのは、シナプスが一方向性であるためである。線維自体は両方向に伝導可能。
  • 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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