問題
神経系について正しいのはどれか。
- 中枢神経系は脳と脊髄とからなる。
- 体性神経系は消化、循環など自律機能をつかさどる。
- 副交感神経は汗腺を支配する。
- 運動神経は求心性神経である。
解答: 1(中枢神経系は脳と脊髄とからなる。)
解説
- 正しい。中枢神経系(CNS)は脳と脊髄からなり、末梢神経系(PNS)と対をなす。脳は大脳・間脳(視床・視床下部)・中脳・橋・延髄・小脳に区分される。中枢神経系は感覚情報の統合・処理と運動指令の発信を行う情報処理の中心である。末梢神経系は体性神経系と自律神経系に分けられる。
- 誤り。体性神経系は随意運動や体性感覚(触覚・痛覚・温度覚など)をつかさどる。消化・循環などの自律機能をつかさどるのは自律神経系(交感神経・副交感神経)である。
- 誤り。汗腺(エクリン腺)は交感神経のみの支配を受ける(伝達物質はアセチルコリン)。副交感神経は汗腺を支配しない。
- 誤り。運動神経は遠心性(中枢→効果器)神経であり、求心性(末梢→中枢)神経は感覚神経である。
ポイント
神経系の分類は「中枢神経系=脳+脊髄」「末梢神経系=体性神経系(運動神経・感覚神経)+自律神経系(交感・副交感)」と階層的に整理する。
- 覚え方のコツ: 「中枢=脳+脊髄」「末梢=体性(随意)+自律(不随意)」→ 体性は”体を動かす”(随意運動)、自律は”自動で動く”(内臓機能)と連想する。
- 関連知識: 求心性=感覚神経(afferent)、遠心性=運動神経(efferent)。「a」fferentは「到着」、「e」fferentは「出発」と英語の頭文字で区別できる。
- よくある間違い: 汗腺は交感神経支配であるが、伝達物質がノルアドレナリンではなくアセチルコリンである点が例外的である。「交感神経=ノルアドレナリン」の原則の例外として必ず覚える。
- 教科書では「b.中枢神経系の機能」の範囲に該当する。
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