問題
神経末端から分泌されるホルモンはどれか。
- アルドステロン
- インスリン
- エストロゲン
- オキシトシン
解答: 4(オキシトシン)
解説
- 誤り。アルドステロンは副腎皮質球状層の内分泌細胞から分泌されるステロイドホルモンであり、神経末端からは分泌されない。
- 誤り。インスリンは膵臓ランゲルハンス島β細胞から分泌されるペプチドホルモンであり、内分泌腺からの分泌である。
- 誤り。エストロゲンは卵巣の顆粒膜細胞から分泌されるステロイドホルモンであり、神経末端からの分泌ではない。
- 正しい。オキシトシンは視床下部の室傍核・視索上核の神経分泌細胞(ニューロン)で合成され、軸索輸送により下垂体後葉の神経末端から血中に分泌される。このように神経細胞がホルモンを分泌する現象を「神経分泌」という。同様にバゾプレッシン(ADH)も神経分泌で下垂体後葉から放出される。
ポイント
神経分泌ホルモン(下垂体後葉ホルモン)はオキシトシンとバゾプレッシンの2つで、ともに視床下部のニューロンで産生され神経末端から血中に放出される。
- 覚え方のコツ: 「後葉=神経の後ろ姿(軸索の末端)」→神経末端から直接放出。前葉は腺組織、後葉は神経組織と区別する。
- 関連知識: 下垂体前葉ホルモン(GH、PRL、TSH、ACTH、FSH、LH)は腺細胞から分泌されるため「神経末端から」ではない。視床下部の放出ホルモン(TRH、CRH等)も神経分泌だが、門脈系を介して前葉に到達する。
- よくある間違い: 副腎髄質のアドレナリンも交感神経の刺激で分泌されるが、副腎髄質細胞(クロム親和性細胞)は内分泌細胞であり「神経末端から」の分泌ではない。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
| 分泌部位 | ホルモン | 分泌様式 |
|---|---|---|
| 下垂体後葉 | オキシトシン | 神経分泌(神経末端から) |
| 下垂体後葉 | バゾプレッシン(ADH) | 神経分泌(神経末端から) |
| 下垂体前葉 | GH、PRL、TSH等 | 腺細胞からの分泌 |
| 副腎髄質 | アドレナリン | 内分泌細胞からの分泌 |
| 膵臓 | インスリン | 内分泌細胞からの分泌 |
表: ホルモンの分泌様式の比較
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