問題
着床が起こるのはどの時期か。
- 卵胞期
- 排卵期
- 増殖期
- 分泌期
解答: 4(分泌期)
解説
- 誤り。卵胞期はFSHの作用で卵胞が発育する時期であり、子宮内膜はまだ薄く着床には適していない。
- 誤り。排卵期は成熟した卵胞から卵子が排出される時期であり、受精は起こりうるが着床はまだ起こらない。
- 誤り。増殖期はエストロゲンの作用で子宮内膜が増殖・肥厚する時期であるが、内膜の分泌機能はまだ十分でなく着床には適さない。
- 正しい。着床は受精後約6〜7日目に子宮内膜の分泌期に起こる。分泌期はプロゲステロンの作用により子宮内膜が分泌活性を獲得した状態であり、腺からグリコーゲンや脂質が分泌されて受精卵の着床に適した環境(いわゆる「着床の窓」)が整っている。受精卵は胚盤胞の段階で子宮内膜に埋入する。
ポイント
着床が起こるのは分泌期(黄体期)であり、プロゲステロンの作用で子宮内膜が着床に適した「分泌期変化」を遂げた時期に限られる。
- 覚え方のコツ: 「受精→約7日→着床(分泌期)」→ 排卵日から数えて約7日後は分泌期の中間にあたると覚える。
- 関連知識: 着床が成功すると絨毛からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され、これが妊娠検査薬の検出対象である。hCGは黄体を維持してプロゲステロン分泌を持続させる。
- よくある間違い: 「排卵期」に着床すると考えやすいが、排卵期は受精が起こる時期であり、着床は受精後さらに約7日かかるため分泌期に起こる。
- 教科書では「b.女性生殖器」の範囲に該当する。
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