問題
白血球の作用に含まれるのはどれか。
- 血液凝固
- 抗体産生
- 酸素運搬
- ホルモン運搬
解答: 2(抗体産生)
解説
- 誤り。血液凝固は血小板と血漿中の凝固因子が担う機能である。→ 血小板血栓(一次止血)に続き、凝固因子のカスケード反応(二次止血)で行われる。
- 正しい。白血球のうちリンパ球(B細胞)が形質細胞に分化して抗体(免疫グロブリン=γ-グロブリン)を産生する。→ これは液性免疫の中心的機能であり、白血球の「生体防御機能」に該当する。→ γ-グロブリンは肝臓ではなく、白血球の形質細胞で合成される。
- 誤り。酸素運搬は赤血球内のヘモグロビンが担う機能である。→ ヘモグロビン1gは1.34mlのO₂と結合できる。
- 誤り。ホルモン運搬は血漿中のタンパク質(主にα、β-グロブリン)が担う機能である。→ 白血球の機能ではない。
| 血球 | 数(/mm³) | 寿命 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| 赤血球 | 男約500万/女約450万 | 約120日 | O₂・CO₂運搬 |
| 白血球 | 5,000〜9,000 | 数日〜数十年 | 免疫・防御(食作用・抗体産生) |
| 血小板 | 15〜40万 | 5〜10日 | 止血(血栓形成) |
表: 血球の種類と特徴
ポイント
- 白血球の機能は食作用と免疫(抗体産生)であり、抗体はリンパ球(B細胞)由来の形質細胞が産生する
- 覚え方のコツ: 「赤=酸素、白=免疫、板=止血」と血球の色・名前で機能を整理する
- 関連知識: 抗体(γ-グロブリン)は免疫グロブリンとも呼ばれ、血漿タンパクの一つとして免疫反応に関与する
- よくある間違い: 血液凝固を白血球の機能と混同しやすいが、凝固は血小板と凝固因子の役割である
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