問題
白血球のうち単球について誤っている記述はどれか。
- 血中から組織中に移行する。
- 大食細胞とも呼ぶ。
- 止血作用をもつ。
- 細菌を取り込んで分解する。
解答: 3(止血作用をもつ。)
解説
- 正しい。単球は血管内から組織中に遊走し、マクロファージに分化する。
- 正しい。組織に移行した単球はマクロファージ(大食細胞)となり、強力な貪食能を発揮する。
- 誤り。止血作用を持つのは血小板であり、単球(マクロファージ)ではない。血小板は止血作用を持つ。単球は血管外に遊走してマクロファージに分化し、貪食作用や抗原提示を行う細胞であり、止血機能は持たない。血小板は血管損傷部位に粘着・凝集して血小板血栓(一次止血)を形成する。
- 正しい。マクロファージは貪食作用(食作用)により細菌を取り込み、リソソーム酵素で分解する。白血球は食作用や免疫などの生体防御機能を持っている。
ポイント
- 止血作用を持つのは血小板であり、単球・マクロファージの機能は貪食作用と抗原提示である。
- 覚え方のコツ: 「単球→マクロ→貪食」「血小板→止血」と機能を1対1で対応させて覚える。白血球の中で最も大型なのが単球であり、「単球=大きい=大食細胞」と連想する。
- 関連知識: 顆粒球と単球は、骨髄で幹細胞がまず骨髄系幹細胞に分化し、さらに骨髄芽球と単芽球を経て、それぞれ顆粒球と単球に成熟して血中に出る。単球の血中での割合は白血球全体の約5%である。
- よくある間違い: 「止血」と「食作用」を混同しやすい。止血=血小板、食作用=白血球(好中球・単球)と明確に区別する。
| 血球成分 | 主な機能 | 補足 |
|---|---|---|
| 赤血球 | O₂・CO₂運搬 | 核なし、寿命約120日 |
| 好中球 | 貪食作用(急性炎症) | 白血球の50〜70% |
| 単球 | 貪食作用・抗原提示 | マクロファージに分化、白血球の約5% |
| リンパ球 | 免疫(液性・細胞性) | 白血球の約30% |
| 血小板 | 止血(血栓形成) | 巨核球から産生、寿命5〜10日 |
表: 血球成分の機能比較
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