問題
白筋と比較した赤筋の特徴はどれか。
- ミオグロビンが多く含まれる。
- 収縮の持続性が低い。
- 収縮速度が速い。
- 疲労しやすい。
解答: 1(ミオグロビンが多く含まれる。)
解説
- 正しい。赤筋(遅筋・タイプI線維)は白筋(速筋・タイプII線維)と比較してミオグロビンが多く含まれる。ミオグロビンは筋細胞内で酸素を貯蔵・運搬するタンパク質であり、赤色の色素を含むため赤筋が赤く見える原因となっている。豊富なミオグロビンにより有気的代謝に必要な酸素が十分に供給され、持続的収縮が可能となる。
- 誤り。赤筋は収縮の持続性が白筋より「高い」のであり、「低い」のではない。赤筋は持久力に優れ、長時間の収縮を維持できる。
- 誤り。赤筋の収縮速度は白筋より「遅い」。赤筋は「遅筋(slow-twitch fiber)」と呼ばれ、収縮速度が速いのは白筋(速筋)である。
- 誤り。赤筋は有気的代謝が主体であるため疲労しにくい。疲労しやすいのは嫌気的代謝が主体の白筋である。
ポイント
赤筋はミオグロビンが多く「遅い・持久型・疲れにくい」、白筋はミオグロビンが少なく「速い・瞬発型・疲れやすい」という対比が最重要である。
- 覚え方のコツ: 「赤=ミオグロビン=血の色=酸素豊富=長距離ランナー」と連想する。ミオグロビンの「赤」が赤筋の名前の由来である。
- 関連知識: ミオグロビンとヘモグロビンはいずれもヘムタンパク質であるが、ミオグロビンは筋細胞内で酸素を貯蔵し、ヘモグロビンは血液中で酸素を運搬するという役割の違いがある。
- よくある間違い: 選択肢2〜4はすべて赤筋の特徴の「逆」を記述している。赤筋は持続性が「高い」、収縮速度が「遅い」、疲労し「にくい」という3点を確認する。
- 教科書では「a.骨格筋の種類」の範囲に該当する。
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