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つむぐ指圧治療室 相模大野

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痛覚に関与しない物質はどれか

問題

痛覚に関与しない物質はどれか。

  1. カリウムイオン
  2. マグネシウムイオン
  3. ヒスタミン
  4. ブラジキニン

解答: 2(マグネシウムイオン)

解説

  1. 正しい。組織損傷により細胞内からカリウムイオンが遊出し、自由神経終末を直接刺激して発痛物質として作用する。細胞内液に最も多い陽イオンであるため、細胞破壊時に大量に放出される。
  1. 誤り。マグネシウムイオンは発痛物質ではなく、痛覚に直接関与しない。マグネシウムはむしろNMDA受容体をブロックして神経の興奮性を抑制する方向に作用し、鎮痛に寄与する可能性がある。発痛物質としてはブラジキニン(最も強力)、ヒスタミン、セロトニン、カリウムイオン、プロスタグランジン、水素イオン、アセチルコリンなどが知られる。
  1. 正しい。ヒスタミンは肥満細胞(マスト細胞)から放出される発痛物質であり、侵害受容器を刺激して痛覚を惹起する。同時に血管拡張や浮腫も引き起こす。
  1. 正しい。ブラジキニンは血漿中のキニノーゲンから生成される最も強力な発痛物質であり、侵害受容器を強く刺激する。炎症時に大量に産生される。

ポイント

主な発痛物質は「ブラジキニン・ヒスタミン・セロトニン・K⁺・プロスタグランジン」であり、Mg²⁺は含まれない。

  • 覚え方のコツ: 「ブ(ブラジキニン)ヒ(ヒスタミン)セ(セロトニン)カ(カリウム)プ(プロスタグランジン)」→「ブヒセカプ」で発痛物質を覚える。
  • 関連知識: プロスタグランジンは発痛増強物質であり、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)はプロスタグランジン合成を阻害して鎮痛作用を発揮する。これは薬理学・臨床医学との重要な接点である。
  • よくある間違い: カリウムイオンが発痛物質であることを見落としやすい。「細胞破壊→K⁺遊出→痛み」という流れを理解する。
  • 教科書では「b.内因性発痛物質」の範囲に該当する。
発痛物質 由来 特徴
ブラジキニン 血漿キニノーゲン 最も強力な発痛物質
ヒスタミン 肥満細胞 血管拡張も惹起
セロトニン 血小板 発痛・血管収縮
カリウムイオン 損傷細胞 細胞破壊で遊出
プロスタグランジン アラキドン酸代謝 発痛増強物質

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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