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つむぐ指圧治療室 相模大野

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痛覚に関する記述で正しいのはどれか

問題

痛覚に関する記述で正しいのはどれか。

  1. 受容器は自由神経終末である。
  2. 関連痛は皮膚の炎症で生じる。
  3. 鋭い痛みはC 線維で伝えられる。
  4. 順応しやすい。

解答: 1(受容器は自由神経終末である。)

解説

  1. 正しい。痛覚の受容器は自由神経終末(裸の神経終末)であり、マイスネル小体やパチニ小体のような被包性受容器とは異なり特殊なカプセル構造を持たない。皮膚・筋・骨膜・内臓など全身に広く分布し、機械的・化学的・温度的刺激による組織損傷を検出する侵害受容器(ポリモーダル受容器)として機能する。自由神経終末は感覚点のうち痛点として約200〜400万個存在し、他の感覚受容器に比べて圧倒的に多い。
  1. 誤り。関連痛は内臓からの痛覚求心路が脊髄後角で皮膚からの求心路と収束(convergence)することで、内臓痛が体表に投射される現象であり、皮膚の炎症によって生じるものではない。
  1. 誤り。鋭い痛み(一次痛・速い痛み)はAδ線維(有髄、伝導速度5〜30 m/s)で伝えられる。C線維(無髄、伝導速度0.5〜2 m/s)は鈍い痛み(二次痛・遅い痛み)を伝える。
  1. 誤り。痛覚は生体防御に重要であるため最も順応しにくい感覚であり、組織損傷が続く限り痛みは持続して知覚される。

ポイント

痛覚の受容器は自由神経終末であり、被包性構造を持たない侵害受容器として全身に広く分布する。

  • 覚え方のコツ: 「自由(自由神経終末)に痛い」→痛覚は自由神経終末が受容器。「Aδ=A(あ!鋭い)」「C=C(じわっと鈍い)」で一次痛・二次痛の線維を区別する。
  • 関連知識: 問869(二相性の痛み)、問862(痛覚の順応)、問870(内因性発痛物質)と関連する。痛覚は4つの重要特徴(受容器=自由神経終末、順応しにくい、Aδ/C線維の二重伝導、関連痛の機序)が繰り返し出題される。
  • よくある間違い: 関連痛を「皮膚の炎症で生じる痛み」と混同しやすい。関連痛は内臓痛の体表への投射であり、皮膚自体の病変は関与しない。
  • 教科書では「a.痛みの分類」の範囲に該当する。
痛覚の特徴 一次痛(速い痛み) 二次痛(遅い痛み)
伝導線維 Aδ線維(有髄) C線維(無髄)
伝導速度 5〜30 m/s 0.5〜2 m/s
性質 鋭い・刺すような痛み 鈍い・うずくような痛み
局在性 明確 不明確

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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