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つむぐ指圧治療室 相模大野

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痛覚について誤っている記述はどれか

問題

痛覚について誤っている記述はどれか。

  1. 脊髄視床路を上行する。
  2. 順応しやすい。
  3. 関連痛は内臓炎症時に生じやすい。
  4. 鋭い痛みはAδ線維で伝えられる。

解答: 2(順応しやすい。)

解説

  1. 正しい。痛覚は脊髄後角で二次ニューロンに中継された後、脊髄で反対側に交叉し、脊髄視床路(外側脊髄視床路)を上行して視床を経て大脳皮質体性感覚野に伝達される。
  1. 誤り。痛覚は順応しにくい(ほとんど順応しない)感覚である。痛覚は生体の防御・警告系として最も重要な感覚であるため、持続的な侵害刺激に対しても受容器の感度が低下しにくい。むしろ持続刺激により痛覚過敏(hyperalgesia)や中枢性感作が生じることもある。順応しやすい感覚の代表は触覚や嗅覚である。
  1. 正しい。関連痛は内臓の痛みが体表の特定部位に投射される現象であり、内臓炎症時に生じやすい。例として、心筋梗塞時の左肩〜左腕の痛み、胆嚢炎時の右肩の痛みがある。
  1. 正しい。鋭い痛み(一次痛・速い痛み)はAδ線維(有髄、伝導速度5〜30m/s)で伝えられる。鈍い痛み(二次痛)はC線維(無髄、伝導速度0.5〜2m/s)で伝えられる。

ポイント

痛覚は生体警告系であるため順応しにくく、触覚・嗅覚のように「慣れる」ことがない。

  • 覚え方のコツ: 「痛みに慣れたら危険→だから順応しない」と生理学的意義で覚える。順応しやすい感覚は「触覚・嗅覚(さわる・におう→すぐ慣れる)」と対比する。
  • 関連知識: ゲートコントロール理論では、痛い部位をさすると触覚のAβ線維が脊髄後角で痛覚を抑制する(マッサージの鎮痛効果の原理)。内因性鎮痛物質(エンドルフィン、エンケファリン)も痛覚抑制に関与する。
  • よくある間違い: 「痛みは時間が経てば感じにくくなる→順応する」と経験則で誤解しやすい。実際にはそれは心理的適応であり、受容器レベルの順応ではない。
  • 教科書では「d.痛みの抑制系」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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