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つむぐ指圧治療室 相模大野

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痛みについて誤っている記述はどれか

問題

痛みについて誤っている記述はどれか。

  1. 鋭い痛みと鈍い痛みとがある。
  2. 深部痛覚は局在性が明確である。
  3. 受容器は自由神経終末である。
  4. エンドルフィンは内因性鎮痛物質である。

解答: 2(深部痛覚は局在性が明確である。)

解説

  1. 正しい。痛みにはAδ線維が伝える鋭い速い痛み(一次痛・刺すような痛み)とC線維が伝える鈍い遅い痛み(二次痛・うずくような痛み)の2種類がある。Aδ線維は有髄で伝導速度が速く、C線維は無髄で伝導速度が遅い。
  1. 誤り。深部痛覚(筋・腱・骨膜・関節などからの痛み)は局在性が不明確であり、鈍く持続的でうずくような性質を持つ。これに対し、皮膚の表在痛覚は比較的局在が明確である。深部痛では関連痛(内臓や深部組織の痛みが体表面に投射される現象)も起こりやすく、痛みの部位特定が困難になる。
  1. 正しい。痛覚受容器(侵害受容器)は特殊な構造を持たない自由神経終末(裸の神経末端)であり、皮膚・筋・内臓など広範囲に分布する。他の感覚受容器のような被包構造を持たない。
  1. 正しい。エンドルフィン(β-エンドルフィンなど)はオピオイド受容体に結合する内因性鎮痛物質であり、下行性痛覚抑制系で作用する。エンケファリンも同様に内因性オピオイドとして鎮痛作用を持つ。

ポイント

深部痛覚は局在性が不明確で鈍い持続痛であり、表在痛覚の局在が明確であるのと対照的である。

  • 覚え方のコツ: 「深い所の痛みはどこが痛いかわからない」→深部痛=局在不明確、表在痛=局在明確と対比で覚える。
  • 関連知識: 関連痛の臨床例として、心筋梗塞の左肩〜左腕への放散痛がある。ゲートコントロール理論では太い触覚線維(Aβ)の刺激が細い痛覚線維(C)の信号を脊髄後角で抑制する。
  • よくある間違い: 「深部=深い場所なので局在がわかりやすい」と誤解しやすい。深部は受容器密度が低く、痛覚線維の収束が大きいため局在は不明確である。
  • 教科書では「a.痛みの分類」の範囲に該当する。
痛みの種類 伝導線維 特徴 局在性
速い痛み(一次痛) Aδ線維(有髄) 鋭い、刺すような 明確
遅い痛み(二次痛) C線維(無髄) 鈍い、うずくような やや不明確
深部痛 C線維が主 鈍い、持続的 不明確

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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