問題
生理的老化により増加するのはどれか。
- 残気量
- 基礎代謝量
- 腎血流量
- 末梢神経伝導速度
解答: 1(残気量)
解説
- 正しい。生理的老化により残気量は増加する。→ 加齢に伴い肺の弾性収縮力が低下し、最大呼気後にも肺に残る空気量が増える。→ その結果、残気量/全肺気量比が増大し、肺活量は低下する。
- 誤り。基礎代謝量は加齢により減少する。→ 筋肉量の減少や代謝活性の低下に伴い、安静時のエネルギー消費が低下する。
- 誤り。腎血流量は加齢により低下する。→ 腎動脈硬化やネフロン数の減少により腎への血流が減少する。
- 誤り。末梢神経伝導速度は加齢により低下する。→ 神経線維の脱髄や軸索変性により伝導速度が遅くなる。
ポイント
- 加齢に伴う変化の多くは「低下・減少」だが、残気量は例外的に「増加」する指標の一つである。
- 覚え方のコツ: 「老化で増えるもの」は少数派。「残気量↑(肺が縮みにくくなる)」と理由付きで覚える。選択肢2〜4はすべて「加齢で低下」するものである。
- 関連知識: 残気量の増加と肺活量の低下は肺のコンプライアンス変化に基づいており、高齢者の呼吸予備能低下の一因となる。
| 肺気量分画 | 略語 | 正常値(mL) |
|---|---|---|
| 1回換気量 | TV | 約500 |
| 予備吸気量 | IRV | 約2,500 |
| 予備呼気量 | ERV | 約1,000 |
| 残気量 | RV | 約1,500 |
| 肺活量 | VC | 約4,000 |
| 全肺気量 | TLC | 約5,500 |
表: 肺気量分画と正常値
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