問題
消化管からの吸収の仕組みで誤っているのはどれか。
- 拡 散
- 能動輸送
- 受動輸送
- ろ 過
解答: 4(ろ 過)
解説
- 正しい。拡散は濃度勾配に従った物質移動であり、水や脂溶性物質の吸収に関与する。
- 正しい。能動輸送はATPを利用し濃度勾配に逆らう輸送で、グルコースやアミノ酸の吸収に関与する。
- 正しい。受動輸送は濃度勾配に従った物質移動(拡散・浸透を含む)で、多くの栄養素の吸収に関与する。
- 誤り。ろ過は圧力差によって溶媒と小分子が膜を通過する現象であり、消化管からの栄養素吸収の機序には含まれない。→ろ過の代表例は腎臓の糸球体における血圧による原尿生成である。→消化管では拡散、能動輸送(Na⁺との共輸送など)、促進拡散などの機序で栄養素が吸収される。
ポイント
- ろ過は圧力差による物質移動であり、消化管吸収ではなく糸球体濾過が代表例である。
- 覚え方のコツ: 「ろ過=圧力=腎臓の糸球体」と連想する。消化管吸収は「拡散・能動輸送・受動輸送」の3つで覚える。
- 関連知識: 濾過は第7章(排泄系)の糸球体濾過で詳しく学ぶ。
- よくある間違い: 受動輸送は拡散や浸透を含む上位概念であり、拡散と受動輸送を別物と捉えないよう注意する。
| 移動様式 | エネルギー | 方向 | 例 |
|---|---|---|---|
| 拡散 | 不要(受動) | 高濃度→低濃度 | O₂、CO₂の移動 |
| 浸透 | 不要(受動) | 低張側→高張側(水) | 細胞膜を介した水移動 |
| 能動輸送 | 必要(ATP) | 低濃度→高濃度 | Na⁺-K⁺ポンプ |
| 膜動輸送 | 必要 | 膜の変形による | 食作用、開口放出 |
| 濾過 | 圧力差 | 高圧側→低圧側 | 糸球体濾過 |
表: 物質移動の様式
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