問題
消化液と消化酵素の組合せで正しいのはどれか。
- 唾 液—アミラーゼ
- 胃 液—リパーゼ
- 膵 液 —マルターゼ
- 腸 液 —ペプシン
解答: 1(唾 液—アミラーゼ)
解説
- 正しい。唾液にはアミラーゼ(唾液アミラーゼ/プチアリン)が含まれる。唾液の主成分は唾液アミラーゼとムチンであり、唾液アミラーゼはデンプンをマルトースに分解する。唾液は唾液腺(耳下腺・舌下腺・顎下腺)から1日に0.5〜1.5L分泌され、pH6〜7の中性付近を示す。糖質の化学的消化は口腔内から始まる。
- 誤り。胃液の主要な消化酵素はペプシン(タンパク質分解酵素)である。リパーゼは膵液に含まれる脂肪分解酵素である。
- 誤り。マルターゼは小腸上皮細胞の刷子縁膜に存在する酵素であり、膵液には含まれない。膵液にはアミラーゼ・トリプシン・キモトリプシン・リパーゼ・ヌクレアーゼが含まれる。
- 誤り。ペプシンは胃液に含まれる酵素である。腸液(小腸上皮細胞)にはマルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ・アミノペプチダーゼ・エンテロキナーゼが含まれる。
ポイント
- 各消化液と消化酵素の組合せを正確に覚えることが必須である。
- 覚え方のコツ: 「唾液=ア(ミラーゼ)」「胃液=ペ(プシン)」「膵液=ト・リ・ア・ヌ(トリプシン・リパーゼ・アミラーゼ・ヌクレアーゼ)」「腸液=マ・ス・ラ・ア(マルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ・アミノペプチダーゼ)」と頭文字で整理する。
- 関連知識: 膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液である。胆汁には消化酵素が含まれない。
- よくある間違い: マルターゼを膵液の酵素と混同しやすいが、膵液に含まれるのはアミラーゼであり、マルターゼは腸液(小腸上皮細胞)の酵素である。
| 消化液 | 分泌場所 | 主な消化酵素 | 分解する基質 |
|---|---|---|---|
| 唾液 | 唾液腺 | アミラーゼ(プチアリン) | デンプン → マルトース |
| 胃液 | 胃腺 | ペプシン | タンパク質 → ペプチド |
| 膵液 | 膵臓 | トリプシン、キモトリプシン、リパーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼ | タンパク質、脂肪、デンプン、核酸 |
| 胆汁 | 肝臓(胆嚢で貯蔵) | 消化酵素なし | 脂肪の乳化 |
| 腸液 | 小腸上皮細胞 | マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、アミノペプチダーゼ、エンテロキナーゼ | 二糖類、ペプチド、トリプシノゲンの活性化 |
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント