問題
消化液とそれに含まれる消化酵素との組合せで正しいのはどれか。
- 唾液 – ヌクレアーゼ
- 胃液 – アミラーゼ
- 腸液 – ペプシン
- 膵液 – トリプシン
解答: 4(膵液 – トリプシン)
解説
- 誤り。唾液に含まれる消化酵素は唾液アミラーゼ(プチアリン)であり、デンプンをマルトースに分解する。ヌクレアーゼは膵液に含まれる酵素である。
- 誤り。胃液に含まれる消化酵素はペプシン(タンパク質分解酵素)であり、アミラーゼは含まれない。アミラーゼは唾液と膵液に含まれる。
- 誤り。腸液(小腸上皮細胞の刷子縁膜)に存在するのはアミノペプチダーゼ、マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、エンテロキナーゼなどであり、ペプシンは胃液の酵素である。
- 正しい。膵液にはトリプシン(タンパク質分解酵素)が含まれる。膵液にはアミラーゼ(デンプン→マルトース)、トリプシンとキモトリプシン(タンパク質→ペプチド)、リパーゼ(脂肪→脂肪酸とモノグリセリド)、ヌクレアーゼ(核酸分解)が含まれ、三大栄養素すべてを消化できる。トリプシンはトリプシノゲンとして分泌され、小腸内のエンテロキナーゼにより活性化される。
ポイント
- 膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む最も多彩な消化液であり、トリプシン、リパーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼなどを含む。
- 覚え方のコツ: 「唾液→アミラーゼ、胃液→ペプシン、膵液→全部(トリ・キモ・リパ・アミ・ヌク)」と消化液ごとの代表酵素を対応づける。
- 関連知識: 胆汁は肝臓で生成されるが消化酵素を含まず、脂肪の乳化によって消化を助ける。
- よくある間違い: アミラーゼが「唾液と膵液」の両方に含まれる点を見落としやすい。胃液にアミラーゼは含まれない。
| 消化液 | 分泌場所 | 主な酵素 | 分解する基質 | pH |
|---|---|---|---|---|
| 唾液 | 唾液腺 | 唾液アミラーゼ(プチアリン) | デンプン→マルトース | 6〜7 |
| 胃液 | 胃腺 | ペプシン | タンパク質→ペプチド | 1〜2 |
| 膵液 | 膵臓 | トリプシン、キモトリプシン、リパーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼ | タンパク質、脂肪、デンプン、核酸 | 約8 |
| 胆汁 | 肝臓(胆嚢で貯蔵) | 酵素なし | 脂肪の乳化 | − |
| 腸液 | 小腸上皮 | マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、アミノペプチダーゼ、エンテロキナーゼ | 二糖類、ペプチド | 7〜8.5 |
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