問題
正常赤血球について正しいのはどれか。
- 肝臓で産生される。
- ミオグロビンを含有する。
- 高張液に入れると溶血を起こす。
- 円盤状の構造をもつ。
解答: 4(円盤状の構造をもつ。)
解説
- 誤り。赤血球は、主に骨髄で産生される。肝臓での造血は胎生期に限られ、成人では骨髄が造血の場である。
- 誤り。赤血球が含有するのはヘモグロビン(血色素)である。ミオグロビンは骨格筋に存在する酸素結合タンパク質であり、赤血球には含まれない。
- 誤り。赤血球を低張液に入れると、水が赤血球内に入って赤血球が膨張し細胞膜が破れて溶血を起こす。高張液では水が細胞外に出て赤血球は収縮するが、溶血は起こらない。
- 正しい。赤血球は直径約7〜8µm、厚さ約1〜2µmの円盤状で、両面の中央がくぼんだ形をしている。この両凹円盤状の形態により、体積に比べて表面積が大きくなりガス交換に有利である。また赤血球の膜は弾性に富み変形能をもつため、細い毛細血管を通過できる。
ポイント
- 正常赤血球は直径約7〜8µm、厚さ約1〜2µmの両凹円盤状で、核を持たない。
- 覚え方のコツ: 「赤血球=両凹のドーナツ型(穴は空いていない)」とイメージする。溶血は「低張→水が入る→膨張→破裂」の流れで覚える。
- 関連知識: 赤血球は核を失っているため増殖能はなく、寿命は約120日で、主に脾臓で破壊される。
- よくある間違い: ヘモグロビンとミオグロビンを混同しやすい。ヘモグロビンは赤血球内、ミオグロビンは骨格筋内に存在する。
| 項目 | 正常赤血球の特徴 |
|---|---|
| 形状 | 両凹円盤状 |
| 大きさ | 直径 約7〜8µm、厚さ 約1〜2µm |
| 核 | なし(成熟過程で消失) |
| 含有タンパク | ヘモグロビン |
| 産生場所 | 骨髄 |
| 寿命 | 約120日 |
表: 正常赤血球の基本的特徴
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