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つむぐ指圧治療室 相模大野

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正常体温で気温38°Cの時の主な放熱はどれか

問題

正常体温で気温38°Cの時の主な放熱はどれか。

  1. 発汗
  2. 対流
  3. 放射
  4. 伝導

解答: 1(発汗)

解説

  1. 正しい。気温38℃は体温(約37℃)と同程度かそれ以上であるため、放射・対流・伝導はいずれも温度勾配に依存する放熱様式であり、環境温が体温に近い状況ではほとんど機能しない。環境温が体温と同程度になると蒸発が放熱の100%を担うことになる。したがって、発汗による蒸発(気化熱: 水1gあたり約0.58kcal)が唯一有効な放熱手段となる。外気温30℃を超えると発汗は急増し、35℃以上では蒸発のみが有効な放熱手段となる。
  1. 誤り。対流は体表面と周囲空気の温度差により起こるが、気温38℃では温度勾配がほぼゼロとなり放熱効果はない。
  1. 誤り。放射は接触していない物体間の温度差による赤外線放射であるが、環境温が体温以上であればむしろ熱を受ける方向に働く。
  1. 誤り。伝導は接触面との温度差により起こるが、気温38℃では温度勾配がなく放熱効果はない。

ポイント

  • 環境温が体温と同程度(35℃以上)になると、蒸発のみが有効な放熱手段となる。
  • 覚え方のコツ: 環境温25℃での放熱割合は「放射50%・対流30%・蒸発20%」が基本。環境温上昇とともに蒸発の割合が増加し、体温付近で100%になる。
  • 関連知識: 高温多湿環境では蒸発も妨げられるためうつ熱(熱中症)のリスクが高まる。うつ熱はセットポイント正常で解熱剤無効である。
  • よくある間違い: 「放射が最大の放熱様式」という知識を持っていても、それは環境温25℃での話であり、高温環境では蒸発が主体となることに注意する。
環境温と放熱様式の変化
環境温 放射 伝導・対流 蒸発
25℃(常温) 約50% 約30% 約20%
30℃超 低下 低下 急増(発汗増加)
35℃以上(≒体温) ほぼ0% ほぼ0% 約100%

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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