問題
有髄神経で誤っている記述はどれか。
- 全か無の法則に従う。
- ランビエの絞輪は絶縁性が高い。
- ミエリンがある。
- 無髄神経より興奮伝導が速い。
解答: 2(ランビエの絞輪は絶縁性が高い。)
解説
- 誤り。有髄神経の活動電位は、閾値以上の刺激であれば常に一定の大きさで発生する全か無の法則に従う。
- 正しい。ランビエの絞輪は髄鞘(ミエリン)が途切れた部分であり、むしろ絶縁性は低い。絶縁性が高いのは髄鞘に覆われた髄鞘間部分である。ランビエの絞輪には電位依存性Na+チャネルが高密度に集中しており、ここで活動電位が再生的に発生する。興奮が絞輪から絞輪へ飛び越える形で伝わるため跳躍伝導と呼ばれ、伝導速度が格段に速くなる。
- 誤り。有髄神経にはミエリン(髄鞘)が存在する。末梢ではシュワン細胞、中枢ではオリゴデンドロサイトが髄鞘を形成する。
- 誤り。有髄神経は跳躍伝導により無髄神経より伝導速度が著しく速い。
ポイント
ランビエの絞輪は髄鞘が途切れた部位であり、絶縁性が「低い」。絶縁性が高いのは髄鞘部分である。
- 覚え方のコツ: 「ランビエ=裸」と覚える。髄鞘が剥がれて裸になった部分なので絶縁性は低い。Na+チャネルが集中しており活動電位が発生する「活性部位」と整理する。
- 関連知識: 跳躍伝導は有髄神経特有の伝導様式で、伝導速度は線維径に比例する。脱髄疾患(多発性硬化症など)では跳躍伝導が障害され、伝導速度が低下する。
- よくある間違い: 「絞輪」という名前から絶縁性が高い部分と誤解すること。また、髄鞘部分とランビエ絞輪の機能的な違い(絶縁 vs 活動電位発生)を混同すること。
- 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。
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