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つむぐ指圧治療室 相模大野

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暑熱環境での反応について誤っているのはどれか

問題

暑熱環境での反応について誤っているのはどれか。

  1. 皮膚血管支配の交感神経活動低下
  2. 立毛筋支配の交感神経活動亢進
  3. 汗腺支配の交感神経活動亢進
  4. バソプレッシン分泌の増加

解答: 2(立毛筋支配の交感神経活動亢進)

解説

  1. 誤り。正しい記述である。暑熱環境では皮膚血管支配の交感神経活動が低下し、皮膚血管が拡張して皮膚血流量が増加する。これにより体表面からの放熱(伝導・対流・輻射)が促進される。
  1. 正しい(誤った記述)。暑熱環境では立毛筋支配の交感神経活動は低下する(亢進ではない)。立毛筋の収縮(鳥肌)は寒冷環境での保温反応であり、暑熱環境では立毛筋は弛緩して体毛が寝た状態となる。これにより皮膚表面の空気層が薄くなり放熱が促進される。したがって「亢進」は誤りである。
  1. 誤り。正しい記述である。暑熱環境では汗腺支配の交感神経(コリン作動性交感神経)活動が亢進し、発汗量が増加する。汗の蒸発により気化熱が奪われ、効率的な放熱が行われる。
  1. 誤り。正しい記述である。暑熱環境では発汗による水分喪失で体液の浸透圧が上昇するため、視床下部の浸透圧受容器が刺激されてバゾプレッシン(ADH)の分泌が増加する。これにより集合管での水再吸収が促進され、脱水の進行が抑制される。

ポイント

  • 暑熱環境では放熱促進のため皮膚血管拡張(交感神経活動↓)・発汗亢進(交感神経活動↑)が起こり、立毛筋の交感神経活動は低下する。
  • 覚え方のコツ: 暑熱時の反応は「広げる(血管拡張)・出す(発汗)・緩める(立毛筋弛緩)」と覚える。寒冷時は逆に「縮める・止める・立てる」。
  • 関連知識: 温熱性発汗は交感神経支配であるが、神経伝達物質はアセチルコリン(コリン作動性)である点が例外的(通常の交感神経はノルアドレナリン作動性)。第6章(体温)と関連が深い。
  • よくある間違い: 「暑熱環境では交感神経全体が抑制される」と考えがちだが、汗腺支配の交感神経は逆に亢進する。臓器ごとに交感神経の反応が異なる点に注意。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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