問題
放熱促進に関与するのはどれか。
- エクリン腺の活動
- カテコールアミンの分泌
- 骨格筋の収縮
- 立毛筋の収縮
解答: 1(エクリン腺の活動)
解説
- 正しい。エクリン腺(エクリン汗腺)は全身に分布し、体温調節に重要な汗腺である。発汗により皮膚表面で水分が蒸発する際に気化熱を奪い、放熱を促進する。エクリン腺は交感神経(コリン作動性)支配を受け、温熱性発汗では手掌・足底を除く全身で発汗が起こる。高温環境では蒸発が主要な放熱手段となるため、エクリン腺の活動は体温調節に不可欠である。
- 誤り。カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)はグリコーゲン分解を促進し代謝を亢進させるため、産熱に働く。
- 誤り。骨格筋の収縮(ふるえ産熱)は運動神経を介した不随意的筋収縮であり、産熱反応である。
- 誤り。立毛筋の収縮は鳥肌を生じ、皮膚表面に空気層を形成して保温に働くため、放熱抑制の反応である。
ポイント
- 放熱促進に関与するのは発汗(エクリン腺)と皮膚血管拡張である。他の選択肢はすべて産熱または保温に関与する。
- 覚え方のコツ: 放熱=「汗かいて血管広がる」、産熱=「ふるえてホルモン出る」と対比で整理する。
- 関連知識: アポクリン腺は腋窩・陰部に限局し、体温調節には関与しない(問題375参照)。
- よくある間違い: 立毛筋の収縮を放熱と誤解しやすいが、鳥肌は保温反応(放熱抑制)である。
| 分類 | 反応 | 機序 |
|---|---|---|
| 産熱 | ふるえ産熱 | 骨格筋の不随意的収縮(運動神経) |
| 非ふるえ産熱 | 褐色脂肪組織・肝臓の代謝 | |
| カテコールアミン分泌 | グリコーゲン分解・代謝亢進 | |
| 甲状腺ホルモン分泌 | 全身の代謝促進 | |
| 放熱促進 | エクリン腺の発汗 | 気化熱による蒸発 |
| 皮膚血管拡張 | 体表からの放射・対流増加 | |
| 放熱抑制(保温) | 皮膚血管収縮 | 体表への血流減少 |
| 立毛筋収縮 | 空気層形成による断熱 |
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