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つむぐ指圧治療室 相模大野

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損傷によって運動麻痺が起こらない部位はどれか

問題

損傷によって運動麻痺が起こらない部位はどれか。

  1. 前頭葉
  2. 小 脳
  3. 内 包
  4. 脊髄側索

解答: 2(小 脳)

解説

  1. 誤り。前頭葉には一次運動野(中心前回)が存在し、損傷されると対側の随意運動麻痺(上位運動ニューロン障害)が生じる。
  1. 正しい。小脳は運動の協調性・タイミング・平衡の調節を担う器官であり、損傷されても運動麻痺(筋力低下)は起こらない。小脳損傷では運動失調(四肢の協調運動障害)、企図振戦(目標に近づくほど振戦が増大)、測定障害(指鼻試験の異常)、眼振、構音障害(断綴性言語)などが出現するが、随意運動そのものを遂行する能力は失われない。
  1. 誤り。内包(特に後脚)には錐体路(皮質脊髄路)が通過しており、損傷されると対側の片麻痺(運動麻痺)が生じる。内包出血は脳卒中の好発部位である。
  1. 誤り。脊髄側索には外側皮質脊髄路が走行しており、損傷されるとその高位以下の同側の運動麻痺が生じる。

ポイント

小脳損傷=運動失調(協調障害)であり、運動麻痺(筋力低下)ではない点を明確に区別する。

  • 覚え方のコツ: 「小脳=”調”整役→損傷で”失調”、麻痺ではない」と機能から症状を導く。運動麻痺は錐体路の障害で起こる。
  • 関連知識: 大脳基底核の障害でも運動麻痺は起こらない。パーキンソン病(黒質のドパミンニューロン変性)では振戦・固縮・無動が生じるが、これも厳密には運動麻痺ではなく運動障害である。
  • よくある間違い: 小脳損傷で「運動ができなくなる」と考えて運動麻痺と混同するケース。小脳損傷では運動はできるが「正確にできない」(失調)のであり、筋力自体は保たれる。
  • 教科書では「c.小脳による調節」の範囲に該当する。

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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