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つむぐ指圧治療室 相模大野

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排尿について正しいのはどれか

問題

排尿について正しいのはどれか。

  1. 副交感神経が活動する。
  2. 尿道括約筋が収縮する。
  3. 随意的な制御を受けない。
  4. 排尿中枢は胸髄に存在する。

解答: 1(副交感神経が活動する。)

解説

  1. 正しい。排尿時には副交感神経(骨盤神経、S2〜S4由来)が活動する。副交感神経の興奮によりアセチルコリンが放出され、排尿筋(膀胱壁の平滑筋)のムスカリンM3受容体に作用して排尿筋を収縮させる。同時に内尿道括約筋も弛緩し、尿が膀胱から尿道へ押し出される。膀胱容量が約150〜300mLで初発尿意が生じ、約400mLで強い尿意となり、橋排尿中枢を介した排尿反射が誘発される。
  1. 誤り。排尿時には内尿道括約筋(平滑筋)も外尿道括約筋(横紋筋)もともに弛緩して尿の通過を許す。括約筋が収縮するのは蓄尿時である。
  1. 誤り。排尿は随意的な制御を受ける。外尿道括約筋は横紋筋であり陰部神経(体性運動神経)の支配を受けるため、大脳皮質からの指令で随意的に収縮・弛緩を制御できる。これにより、適切な場所・タイミングまで排尿を我慢することが可能である。
  1. 誤り。排尿中枢は仙髄(S2〜S4)に存在し、胸髄には存在しない。さらに橋にも上位排尿中枢(バリントン核)が存在し、排尿反射を統合的に制御する。

ポイント

  • 排尿=副交感神経(骨盤神経)による排尿筋収縮が本問の核心であり、排尿の神経支配を正確に把握することが重要である。
  • 覚え方のコツ: 「排尿=副交感」「蓄尿=交感+陰部」の組み合わせを確実に覚える。副交感神経は「リラックス時に活動する→排尿はリラックスして行う」と連想する。
  • 関連知識: 排尿に関与する3つの神経(骨盤神経・下腹神経・陰部神経)の役割分担は問題440と共通のテーマである。尿失禁の病態理解にも直結し、腹圧性尿失禁(外括約筋の機能低下)と切迫性尿失禁(排尿筋の過活動)の区別に関連する。
  • よくある間違い: 「排尿中枢は胸髄にある」と誤答するケースがある。排尿反射中枢は仙髄S2〜S4、上位排尿中枢は橋(バリントン核)である。胸髄には排尿に関する中枢は存在しない。
  • 教科書では「c.蓄尿と排尿」の範囲に該当する。
項目 蓄尿時 排尿時
優位な神経 交感神経(下腹神経)+陰部神経 副交感神経(骨盤神経)
排尿筋 弛緩(β受容体) 収縮(M3受容体)
内尿道括約筋 収縮(α受容体) 弛緩
外尿道括約筋 収縮(陰部神経・随意) 弛緩(陰部神経活動低下)
排尿中枢の部位 仙髄S2〜S4、橋(バリントン核)

表: 蓄尿時と排尿時の神経・筋の状態比較

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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