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つむぐ指圧治療室 相模大野

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排便時に起こるのはどれか

問題

排便時に起こるのはどれか。

  1. 外肛門括約筋の弛緩
  2. 直腸の平滑筋の弛緩
  3. 下腹神経の活動の亢進
  4. 陰部神経の活動の亢進

解答: 1(外肛門括約筋の弛緩)

解説

  1. 正しい。排便時には外肛門括約筋が弛緩する。排便反射では骨盤神経(副交感神経)の活動亢進により直腸平滑筋が収縮し、同時に内肛門括約筋が弛緩する。陰部神経の活動が低下することで外肛門括約筋(横紋筋、随意筋)も弛緩し、腹圧の上昇(怒責)とともに便が排出される。外肛門括約筋の弛緩は随意的にも行われる。
  1. 誤り。排便時には直腸の平滑筋は収縮して便を肛門方向に押し出す(弛緩ではない)。骨盤神経のアセチルコリンが直腸平滑筋を収縮させる。
  1. 誤り。下腹神経(交感神経)は蓄便時に内肛門括約筋を収縮させ直腸を弛緩させる役割を担う。排便時には下腹神経の活動は抑制される(亢進ではない)。
  1. 誤り。陰部神経は外肛門括約筋を支配する体性神経で、蓄便時に外肛門括約筋を収縮させて便を保持する。排便時には陰部神経の活動が低下して外肛門括約筋が弛緩する(亢進ではない)。

ポイント

排便時には骨盤神経(副交感神経)が亢進して直腸収縮・内括約筋弛緩が起こり、陰部神経が抑制されて外括約筋が弛緩する。

  • 覚え方のコツ: 排便時の変化は排尿時と同じパターン=「副交感亢進(壁の収縮+内括約筋弛緩)+陰部神経抑制(外括約筋弛緩)」。蓄便・蓄尿は「交感亢進+陰部神経亢進」。
  • 関連知識: 排便には随意的な腹圧上昇(怒責)も重要で、横隔膜の収縮と声門閉鎖により腹腔内圧を上昇させる(バルサルバ法)。脊髄損傷では排便反射の障害により便秘や便失禁が問題となる。
  • よくある間違い: 「陰部神経の活動亢進」を排便時の反応と混同しやすいが、陰部神経亢進は蓄便時(外括約筋収縮→便を保持)の反応である。排便時は抑制される。
  • 教科書では「j.自律神経の関与する反射」の範囲に該当する。
排便時の変化 内容
直腸平滑筋 収縮(骨盤神経亢進)
内肛門括約筋 弛緩(骨盤神経亢進)
外肛門括約筋 弛緩(陰部神経抑制)
下腹神経(交感神経) 活動抑制
腹圧 上昇(怒責)

表: 排便時の各部の変化

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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