問題
抗体産生作用をもつ白血球はどれか。
- 単球
- リンパ球
- 好中球
- 好酸球
解答: 2(リンパ球)
解説
- 誤り。単球は組織に移行するとマクロファージ(大食細胞)に分化し、貪食作用や抗原提示を行うが、抗体は産生しない。
- 正しい。抗体を産生するのはリンパ球のうちB細胞(Bリンパ球)が分化した形質細胞(プラズマ細胞)である。B細胞は抗原刺激を受けるとヘルパーT細胞の補助により活性化・増殖し、形質細胞に分化して免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM、IgE、IgD)を大量に産生・分泌する。これが液性免疫の中心的機構である。
- 誤り。好中球は白血球中最も多く(50〜70%)、細菌などを非特異的に貪食・殺菌する自然免疫の主役であるが、抗体産生能は持たない。
- 誤り。好酸球は寄生虫感染防御やI型アレルギー反応の調節に関与するが、抗体は産生しない。
ポイント
抗体産生の流れは「B細胞→形質細胞→抗体(免疫グロブリン)」であり、白血球の中で抗体を産生できるのはリンパ球(B細胞系列)のみである。
- 覚え方のコツ: 「B(ボウエキ=防疫)細胞→プラズマ(形質)細胞→抗体」のB→P→抗体の流れで記憶する。
- 関連知識: T細胞は細胞性免疫を担当し、抗体産生には直接関与しない。ヘルパーT細胞はB細胞の活性化を補助する間接的な役割を果たす。臨床的には多発性骨髄腫で形質細胞が腫瘍化し、異常な免疫グロブリンが大量産生される。
- よくある間違い: 「マクロファージが抗体を産生する」と誤認しやすい。マクロファージは貪食と抗原提示を行うが、抗体産生は行わない。
- 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
| 白血球 | 割合 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 好中球 | 50〜70% | 食作用(細菌感染の防御) |
| 好酸球 | 1〜5% | 寄生虫防御、アレルギー |
| 好塩基球 | 0〜1% | ヒスタミン放出 |
| 単球 | 3〜8% | 食作用(マクロファージへ分化) |
| リンパ球 | 20〜40% | 免疫応答(T細胞・B細胞) |
表: 白血球の分類と機能
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