問題
感覚性言語中枢のある部位はどれか。
- 前頭葉
- 後頭葉
- 側頭葉
- 頭頂葉
解答: 3(側頭葉)
解説
- 誤り。前頭葉には運動性言語中枢(ブローカ野)が位置する。感覚性言語中枢ではない。
- 誤り。後頭葉には一次視覚野が位置する。言語中枢は存在しない。
- 正しい。感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)は側頭葉の上側頭回後部に位置し、通常は左半球優位である。ウェルニッケ野は言語の理解・聴覚的言語認知に関与し、ブロードマンの脳地図では22野に相当する。ウェルニッケ野が障害されると感覚性失語(ウェルニッケ失語)となり、自発的に流暢に話すが内容が支離滅裂で言語理解ができなくなる。
- 誤り。頭頂葉には体性感覚野(中心後回)が位置する。感覚性言語中枢ではない。
ポイント
感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)=側頭葉、運動性言語中枢(ブローカ野)=前頭葉と位置を対比して覚える。
- 覚え方のコツ: 「ウェルニッケ=理解(うけとめる)=側頭葉(聴覚野の近く)」→ 聴いて理解するからウェルニッケ野は聴覚野のある側頭葉にあると連想する。
- 関連知識: ブローカ野とウェルニッケ野は弓状束という神経線維束で連絡している。弓状束の障害では伝導性失語(復唱ができない)が起こる。問題577でも言語中枢の左半球優位性が問われている。
- よくある間違い: 「感覚性」という名称から頭頂葉(体性感覚野)と混同しやすいが、「感覚性言語中枢」は言語の「感覚的理解」を担う中枢であり、側頭葉に位置する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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