問題
感覚刺激を受けたときに現れる脳波はどれか。
- α波
- β波
- θ波
- δ波
解答: 2(β波)
解説
- 誤り。α波(8〜13Hz)は安静閉眼覚醒時に後頭部優位に出現する。感覚刺激を受けるとα波は消失(αブロッキング)し、β波に置き換わる。
- 正しい。感覚刺激を受けると安静閉眼時のα波が消失(α波ブロッキング=αブロック)し、β波(14〜30Hz)が出現する。これを脱同期化と呼び、大脳皮質が活性化された覚醒状態を反映している。開眼、精神活動(計算など)、感覚刺激(音・光・痛みなど)によりα波からβ波への移行が起こる。上行性網様体賦活系の活動が関与している。
- 誤り。θ波(4〜7Hz)は入眠期や浅い睡眠時に出現する脳波であり、感覚刺激により覚醒が促されるとθ波は消失する。
- 誤り。δ波(0.5〜3Hz)は深い睡眠(ノンレム睡眠)時に出現する脳波であり、感覚刺激による覚醒時には出現しない。
ポイント
感覚刺激ではα波が消失(αブロッキング)してβ波が出現する。これは大脳皮質の活性化(脱同期化)を反映する。
- 覚え方のコツ: 「刺激→覚醒→β波」と覚える。α波は「リラックス」、β波は「アクティブ」の状態を表すとイメージする。
- 関連知識: αブロッキングは上行性網様体賦活系による覚醒維持機構と関連している。問662(α波の出現時期)や問666(脳波と出現時期の組合せ)も参照のこと。
- よくある間違い: 「感覚刺激で覚醒するからα波」と誤解しやすいが、α波は安静閉眼時の脳波であり、刺激で覚醒するとより高周波のβ波に移行する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
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