問題
性周期の黄体期に起こるのはどれか。
- 卵胞の成熟
- 子宮内膜の脱落
- 黄体形成ホルモンの増加
- 基礎体温の上昇
解答: 4(基礎体温の上昇)
解説
- 誤り。卵胞の成熟はFSHの作用により卵胞期(増殖期)に起こる現象であり、黄体期にはすでに排卵が終了している。
- 誤り。子宮内膜の脱落は月経期に起こる現象であり、プロゲステロンとエストロゲンの低下が引き金となる。
- 誤り。黄体形成ホルモン(LH)の急増(LHサージ)は排卵直前に起こる現象であり、黄体期にはLHは低下している。
- 正しい。黄体期には排卵後に形成された黄体からプロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌され、基礎体温が約0.3〜0.5℃上昇して高温期となる。プロゲステロンは視床下部の体温調節中枢のセットポイントを上昇させることで体温を上げる。黄体期は約14日間持続し、妊娠が成立しなければ黄体の退縮とともにプロゲステロンが低下して月経が起こる。
ポイント
黄体期の最大の特徴はプロゲステロンの作用による基礎体温の上昇(高温期)であり、これは排卵の有無を確認する指標となる。
- 覚え方のコツ: 性周期の各時期のイベントを対にして覚える。「卵胞期=卵胞成熟、排卵期=LHサージ・排卵、黄体期=プロゲステロン↑・高温期、月経期=内膜脱落」。
- 関連知識: 基礎体温表で高温期が短い(10日未満)場合は黄体機能不全が疑われ、不妊の原因となりうる。逆に高温期が17日以上続く場合は妊娠の可能性がある。
- よくある間違い: LHサージ(排卵”直前”のイベント)と高温期(排卵”後”のイベント)の時期を混同しやすい。LHサージは排卵を引き起こすトリガーであり、黄体期のイベントではない。
- 教科書では「b.女性生殖器」の範囲に該当する。
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