問題
心電図から検出できないのはどれか。>
- 心筋の虚血
- 興奮伝導障害
- 弁の開閉異常
- 期外収縮
解答: 3(弁の開閉異常)
解説
- 誤り。心筋虚血はST部分の変化やT波の異常として心電図で検出できる。心室筋に障害があると、T波に変化がみられる。
- 誤り。興奮伝導障害は房室ブロック(PQ間隔の延長)や脚ブロック(QRS群の変形)として心電図で検出できる。心筋の興奮の異常や刺激伝導系の障害により、PQ間隔の変動、QRS群の変動が認められる。
- 正しい。心電図は心臓の電気的活動を体表から記録するものであり、弁の開閉異常(弁膜症)という機械的・構造的異常を直接検出することはできない。弁の開閉異常の診断には聴診による心雑音の確認や心エコー検査(超音波検査)が用いられる。心電図は興奮の伝導の異常、期外収縮などの不整脈、心筋虚血などの心臓の異常の診断に広く用いられている。が、弁膜症は含まれていない。
- 誤り。期外収縮は正常リズムからの逸脱として心電図上で明確に検出できる。
ポイント
- 心電図は心臓の「電気的活動」を記録するものであり、弁の開閉という「機械的活動」は検出できない。
- 覚え方のコツ: 「心電図=電気」「弁膜症=音(聴診)+形(エコー)」と検査法の対応で覚える。
- 関連知識: 心音について「第1心音は主に房室弁の閉鎖により生じ、第2心音は主に動脈弁の閉鎖によって生じる」。。弁の異常は心雑音として聴取される。
- よくある間違い: 弁膜症でも二次的に心房拡大や心室肥大が生じれば心電図に変化が現れるが、弁の開閉異常「そのもの」を心電図で直接検出することはできない。
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