問題
心筋の特徴で誤っている記述はどれか。
- 強縮する。
- 絶対不応期は骨格筋より長い。
- 自動性をもつ。
- 自律神経支配を受ける。
解答: 1(強縮する。)
解説
- 誤り。心筋は強縮しない。心筋の活動電位持続時間(約200〜300ms)は骨格筋より著しく長く、絶対不応期が収縮期のほぼ全体をカバーする。そのため次の刺激が来ても反応できず、収縮の加重(テタヌス)が起こらない。この性質により心臓は弛緩期(充満期)を確保でき、規則的なポンプ機能を維持できる。
- 正しい。心筋の絶対不応期は約200msであり、骨格筋の絶対不応期(約1〜3ms)より著しく長い。これが心筋の強縮防止の根本的な理由である。
- 正しい。心筋(特に洞房結節の特殊心筋)は外部からの刺激がなくても自発的に興奮を発生する自動能(自動性)を持つ。
- 正しい。心筋は交感神経(心拍数増加・収縮力増強)と副交感神経=迷走神経(心拍数減少)の二重支配を受ける。
ポイント
心筋は不応期が極めて長いため強縮を起こさず、常に単収縮を繰り返す点が最頻出ポイントである。
- 覚え方のコツ: 「心筋の4大特徴=強縮しない・自動能・自律神経の二重支配・機能的合胞体」を暗記する。このうち「強縮しない」が最も出題頻度が高い。
- 関連知識: 問704・612・625・640でも心筋の「強縮しない」性質が繰り返し出題されている。心筋の自動能は洞房結節→房室結節→ヒス束→プルキンエ線維の刺激伝導系と関連する。
- よくある間違い: 「自動性」を「自律神経支配」と混同しやすい。自動能は心筋固有の性質であり、自律神経はその頻度を調節するにすぎない。
- 教科書では「d.自律神経調節の特徴」の範囲に該当する。
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