問題
延髄に主たる調節中枢があるのはどれか。
- 体温
- 姿勢
- 呼吸
- 飲水
解答: 3(呼吸)
解説
- 誤り。体温調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)に存在する。延髄には体温調節中枢はない。
- 誤り。姿勢調節は小脳、大脳基底核、脳幹の前庭神経核・網様体などが関与するが、延髄が「主たる」調節中枢ではない。
- 正しい。延髄には呼吸中枢があり、呼吸の基本リズム生成を司る。背側呼吸群(孤束核付近)には吸息ニューロンが、腹側呼吸群(疑核・後疑核付近)には呼息ニューロンが存在する。延髄にはその他にも循環中枢(心臓血管中枢:血圧・心拍調節)、嘔吐中枢、嚥下中枢、咳嗽中枢など生命維持に不可欠な中枢が集まっている。
- 誤り。飲水行動の調節中枢は視床下部の外側野に存在する。浸透圧受容器も視床下部にあり、ADH分泌を介して体液量を調節する。
ポイント
延髄は「生命維持の中枢」であり、呼吸・循環・嚥下・嘔吐など生きるために不可欠な機能の調節中枢が集まっている。
- 覚え方のコツ: 延髄の機能を「呼(呼吸)・循(循環)・嚥(嚥下)・嘔(嘔吐)」→ 「コジュエンオ(こじゅえんお)」と覚える。延髄損傷は致死的であることと対応させる。
- 関連知識: 橋にも呼吸調節に関与する中枢(呼吸調整中枢)があり、延髄の呼吸リズムを修飾する。問題594でも呼吸中枢の部位が問われている。
- よくある間違い: 体温調節と飲水調節の中枢を延髄と混同しやすいが、これらは視床下部に存在する。「延髄=呼吸・循環」「視床下部=体温・摂食・飲水」と区別する。
- 教科書では「G.脳幹」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント