問題
小腸上皮から吸収後、中心乳び管に入るのはどれか。
- グルコース
- アミノ酸
- 中性脂肪
- ビタミン B1
解答: 3(中性脂肪)
解説
- 誤り。グルコースは水溶性の単糖であり、小腸の毛細血管から吸収されて門脈を経て肝臓に運ばれる。→リンパ管(中心乳び管)には入らない。
- 誤り。アミノ酸は水溶性であり、毛細血管から吸収されて門脈を経て肝臓に運ばれる。→グルコースと同じ血管経由の輸送路をたどる。
- 正しい。中性脂肪(トリグリセリド)は小腸上皮細胞内で再合成された後、カイロミクロン(リポタンパク質)として中心乳び管(リンパ管)に入る。→脂質は水に不溶であるためリンパ管を経由し、胸管を通って左鎖骨下静脈で血液循環に合流する。→毛細血管壁を通過できない大きさのため、リンパ管経由となる。
- 誤り。ビタミンB1は水溶性ビタミンであり、毛細血管から吸収されて門脈を経て肝臓に運ばれる。→水溶性の栄養素は血管経由で輸送される。
ポイント
- 脂質(中性脂肪)はカイロミクロンとして中心乳び管(リンパ管)に入り、水溶性栄養素(グルコース・アミノ酸・水溶性ビタミン)は毛細血管から門脈経由で肝臓に運ばれる。
- 覚え方のコツ: 「脂肪=脂溶性=リンパ管、それ以外の水溶性=毛細血管→門脈」と輸送路を二択で整理する。脂肪だけが特別ルート(リンパ管)を通る。
- 関連知識: リンパ管は毛細血管で吸収されなかった間質液も回収し、太い静脈に合流させる。毛細リンパ管と中心乳び管は同じリンパ系の一部である。
- よくある間違い: 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)も脂質と同様にリンパ管経由で吸収されることを見落とす。一方、水溶性ビタミン(B群・C)は門脈経由である。
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