問題
大脳基底核の機能として正しいのはどれか。
- 二点弁別
- 運動調節
- 循環調節
- 言語理解
解答: 2(運動調節)
解説
- 誤り。二点弁別は大脳皮質の一次体性感覚野(中心後回)の機能であり、基底核の機能ではない。
- 正しい。大脳基底核は尾状核・被殻(両者を合わせて線条体)・淡蒼球などから構成され、錐体外路系に属する。随意運動の調節(運動の開始・停止・力加減・運動の滑らかさ)に重要な役割を果たす。大脳皮質→基底核→視床→大脳皮質というループ回路を形成して運動のプログラミングに関与する。障害されるとパーキンソン病(黒質ドーパミン神経の変性→無動・筋固縮・振戦)やハンチントン病(尾状核の萎縮→舞踏様不随意運動)が生じる。
- 誤り。循環調節は延髄の心臓血管中枢(血管運動中枢)の機能であり、基底核の機能ではない。
- 誤り。言語理解は大脳皮質のウェルニッケ野(側頭葉の上側頭回後部)の機能であり、基底核の機能ではない。
ポイント
大脳基底核は錐体外路系に属し、随意運動の調節を担う。障害ではパーキンソン病やハンチントン病が生じる。
- 覚え方のコツ: 「基底核=運動のスムーズさを調節」と覚える。パーキンソン病の症状(振戦・筋固縮・無動)は基底核の機能障害を反映している。
- 関連知識: 基底核と小脳はともに運動調節に関与するが、基底核は運動の開始・停止に、小脳は運動の協調・タイミングに関与するという違いがある。基底核は大脳皮質とのループ回路で機能し、小脳は小脳皮質独自の回路で機能する。
- よくある間違い: 大脳基底核を運動以外の機能(感覚・循環・言語)と結びつけてしまうこと。基底核の主要機能は運動調節であると記憶する。
- 教科書では「a.大脳基底核」の範囲に該当する。
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