問題
基礎代謝について誤っているのはどれか。
- 睡眠時の生命維持に必要な最小限の代謝である。
- 日本人の男性(20~40 歳)では、1 日あたり約1500kcal である。
- 体表面積に比例する。
- 男性より女性の方が低い。
解答: 1(睡眠時の生命維持に必要な最小限の代謝である。)
解説
- 誤り。基礎代謝は「覚醒状態」で心身ともに安静にしている時の代謝量であり、睡眠時のものではない。睡眠時の代謝量は基礎代謝よりさらに約10%低下する。また、基礎代謝量は生命維持に必要な「最低」のエネルギー量ではなく、睡眠時や飢餓時にはさらに低下しうる。測定条件は早朝空腹時・覚醒安静・快適室温である。
- 正しい。日本人成人男性の基礎代謝量は約1,500kcal/日である。
- 正しい。基礎代謝量は体表面積あたりで表すと個人差が小さくなり、体表面積に比例する。
- 正しい。女性は男性に比べ脂肪組織の割合が多く筋肉量が少ないため、基礎代謝が低い(女性は約1,200kcal/日)。
ポイント
- 基礎代謝は「覚醒・安静・空腹時」の代謝量であり、睡眠時や飢餓時にはさらに低下する
- 覚え方のコツ: 「基礎代謝 = 目が覚めて・じっとして・お腹すいて」の3条件で覚える
- 関連知識: 基礎代謝は幼年期に高く老年期に低い、夏に低く冬に高い、甲状腺機能亢進症で増加する
- よくある間違い: 「生命維持に必要な最小限」という表現に引きずられて正しいと判断しがちだが、睡眠時はさらに低い
| 因子 | 基礎代謝が高い | 基礎代謝が低い |
|---|---|---|
| 性別 | 男性 | 女性 |
| 年齢 | 幼年期 | 老年期 |
| 季節 | 冬 | 夏 |
| 甲状腺機能 | 亢進 | 低下 |
| 体組成 | 筋肉量多い | 脂肪量多い |
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