問題
唾液について正しいのはどれか。
- 蛋白質を分解する。
- ムチンを含む。
- pHは1~2である。
- 副交感神経は分泌を低下させる。
解答: 2(ムチンを含む。)
解説
- 誤り。唾液に含まれる消化酵素は唾液アミラーゼ(プチアリン)であり、デンプン(糖質)を分解する。タンパク質の分解は行わない。
- 正しい。唾液にはムチン(粘液)が含まれる。唾液の主成分は唾液アミラーゼとムチンである。ムチンは食塊を滑らかにして咀嚼や嚥下をしやすくするとともに、口腔粘膜を保護する作用を持つ。唾液にはこのほか、口腔内を湿潤に保つ作用、食物成分を溶かして味覚を起こす作用、口腔・歯の清浄作用、抗菌作用がある。
- 誤り。唾液のpHは6〜7で中性付近である。pH1〜2は胃液の酸性度に相当する。
- 誤り。副交感神経は唾液分泌を促進する。主要な分泌神経は副交感神経であり、副交感神経活動の亢進により大量の漿液性唾液が分泌されると明記されている。
ポイント
- 唾液はアミラーゼ(糖質分解)とムチン(粘液・保護)を主成分とし、pH6〜7の中性付近である。
- 覚え方のコツ: 「唾液の”ア・ム”=アミラーゼとムチン」「唾液は中性、胃液は強酸性」と対比で覚える。
- 関連知識: 唾液分泌は交感神経・副交感神経ともに促進するが、副交感神経が主要な分泌神経である。唾液分泌中枢は延髄に存在する。
- よくある間違い: 「副交感神経=消化を促進」の原則を忘れ、唾液分泌を低下させると誤解しやすい。
| 消化液 | pH | 特徴 |
|---|---|---|
| 唾液 | 6〜7 | 中性付近。アミラーゼの至適pH |
| 胃液 | 1〜2 | 強酸性。ペプシンの至適pH |
| 膵液 | 約8 | 弱アルカリ性。酸性糜粥を中和 |
| 腸液 | 7〜8.5 | 弱アルカリ性 |
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