問題
呼吸調節におけるへーリング・ブロイエル反射について正しい記述はどれか。
- 受容器は圧受容器である。
- 求心路は交感神経である。
- 反射中枢は視床にある。
- 吸息中枢が抑制される。
解答: 4(吸息中枢が抑制される。)
解説
- 誤り。受容器は肺の伸展受容器であり、圧受容器(血管壁にある動脈圧の変化を感知する受容器)ではない。→肺が吸息により伸展されると伸展受容器が興奮する。
- 誤り。求心路は迷走神経であり、交感神経ではない。→肺伸展受容器からの情報は迷走神経を介して延髄の呼吸中枢に伝えられる。
- 誤り。反射中枢は延髄の呼吸中枢であり、視床ではない。→延髄で吸息中枢が抑制される。
- 正しい。肺が吸息により伸展されると、肺の伸展受容器が興奮し、その情報は迷走神経を介して延髄の呼吸中枢に伝えられ、吸息中枢を抑制する。→その結果、吸息が抑えられ呼息に移行する。→この反射は過度の肺膨張を防ぎ、吸息から呼息への切り換えを促進する役割を持つ。
ポイント
- ヘーリング-ブロイエル反射の経路は「肺伸展受容器→迷走神経(求心路)→延髄呼吸中枢→吸息中枢抑制→呼息へ移行」である。
- 覚え方のコツ: 「肺が膨らみすぎ→迷走神経で”もう吸うな”と指令→吸息ストップ」と擬人化して記憶する。
- 関連知識: 迷走神経を切断するとこの反射が消失し、呼吸のリズムは遅くなり吸息が深くなる。
- よくある間違い: 求心路を「交感神経」と答えてしまうこと。ヘーリング-ブロイエル反射の求心路は迷走神経であり、「肺迷走神経反射」という別名からも明らかである。
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