問題
呼吸商が1に最も近いのはどれか。
- 脂 質
- 蛋白質
- 糖 質
- 無機質
解答: 3(糖 質)
解説
- 誤り。脂質の呼吸商は約0.7である。分子中に水素原子の割合が多く、酸化に多量のO2を要するためCO2/O2の比が小さくなる。
- 誤り。蛋白質の呼吸商は約0.8である。窒素を含むため完全酸化されず、尿素として排泄される分がある。
- 正しい。糖質の呼吸商は1.0であり、三大栄養素の中で最も1に近い。呼吸商(RQ)はCO2排出量/O2消費量で算出される。グルコースの酸化反応はC6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2Oであり、消費O2と産生CO2が等量(6:6)であるためRQ = 1.0となる。呼吸商の値から、体内でどの栄養素が主に燃焼されているかを推定できる。
- 誤り。無機質(ミネラル)は酸化されてエネルギーを産生しないため、呼吸商の概念は適用されない。
| 栄養素 | 呼吸商(RQ) | エネルギー量(kcal/g) |
|---|---|---|
| 糖質 | 1.0 | 約4 |
| 蛋白質 | 約0.8 | 約4 |
| 脂質 | 約0.7 | 約9 |
ポイント
- 呼吸商はCO2排出量/O2消費量であり、糖質1.0 > 蛋白質0.8 > 脂質0.7の順である。
- 覚え方のコツ: 「糖(とう)= 1.0(いちてんぜろ)」→「とう」と「いち」で韻を踏む。脂質は0.7(なな)→「し(脂)」と「しち(七)」で覚える。
- 関連知識: 呼吸商が1.0に近ければ糖質消費が優位、0.7に近ければ脂質消費が優位と判断できる。通常の混合食での呼吸商は約0.85である。
- よくある間違い: 無機質にも呼吸商があると考えてしまう誤り。エネルギー源にならない物質には呼吸商は適用されない。
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