問題
呼吸中枢がある部位はどれか。
- 延髄
- 視床
- 大脳皮質
- 小脳
解答: 1(延髄)
解説
- 正しい。呼吸中枢は延髄に存在し、呼吸の基本リズムを生成している。延髄の背側呼吸群(DRG)には吸息ニューロンが集中し、腹側呼吸群(VRG)には呼息ニューロンや努力呼吸に関与するニューロンが存在する。延髄の呼吸中枢は横隔神経や肋間神経を介して呼吸筋を支配し、自動的な呼吸リズムを生み出す。橋にも呼吸調整中枢があり、延髄の呼吸リズムを修飾する。
- 誤り。視床は感覚情報の中継核として機能するが、呼吸中枢は存在しない。
- 誤り。大脳皮質は随意的な呼吸調節(意識的に呼吸を止める、深呼吸するなど)に関与するが、呼吸の基本リズムを生成する中枢ではない。
- 誤り。小脳は運動の協調に関与するが、呼吸中枢は存在しない。
ポイント
呼吸中枢=延髄は問題581と同じ論点であり、最頻出の知識である。
- 覚え方のコツ: 「延髄=生命の中枢=呼吸+循環」→ 延髄が損傷されると呼吸停止と循環不全で死に至ると連想する。
- 関連知識: 化学受容器(頸動脈体・大動脈体:O₂↓やpH↓を感知、延髄の中枢化学受容野:CO₂↑=H⁺↑を感知)からの情報が呼吸中枢に入力され、呼吸の深さと頻度が調節される。
- よくある間違い: 「視床」と「延髄」を混同するケースがある。視床=感覚の中継核、延髄=呼吸・循環の中枢と明確に区別する。
- 教科書では「b.運動」の範囲に該当する。
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