問題
副甲状腺から分泌されるのはどれか。
- パラソルモン
- カルシトニン
- ソマトスタチン
- サイロキシン
解答: 1(パラソルモン)
解説
- 正しい。副甲状腺(上皮小体)から分泌されるホルモンはパラソルモン(PTH/副甲状腺ホルモン)である。副甲状腺の主細胞から分泌されるペプチドホルモンで、血中Ca2+濃度が低下すると分泌が増加し、骨吸収促進・腎Ca2+再吸収促進・活性型ビタミンD産生促進の3つの機序で血中Ca2+を上昇させる。副甲状腺は甲状腺の背面に4つ存在する小さな内分泌腺である。
- 誤り。カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されるホルモンで、血中Ca2+を低下させる。副甲状腺からではない。
- 誤り。ソマトスタチンは膵臓のランゲルハンス島δ細胞や視床下部から分泌され、成長ホルモン・インスリン・グルカゴンなどの分泌を広く抑制する。
- 誤り。サイロキシン(T4)は甲状腺の濾胞細胞から分泌される甲状腺ホルモンであり、副甲状腺からではない。
ポイント
副甲状腺(上皮小体)から分泌されるのはパラソルモン(PTH)のみであり、Ca2+上昇が唯一の作用である。
- 覚え方のコツ: 「副甲状腺=パラサイロイド=パラソルモン」と名称が対応している。「パラ(para)=傍ら」→甲状腺の傍らにある腺から出るのがパラソルモンである。
- 関連知識: 甲状腺手術の際に副甲状腺を誤って除去するとPTH分泌が低下し、低Ca血症→テタニー(筋痙攣・しびれ)が生じる。副甲状腺は4つあるが、全摘すると致命的なCa2+低下を招く。
- よくある間違い: カルシトニン(甲状腺C細胞から)とパラソルモン(副甲状腺から)の分泌部位を混同しやすい。「カルシトニンは甲状腺」「パラソルモンは副甲状腺」と明確に区別する。
- 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
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