問題
出生後数年間で成人の重量水準に達する器官はどれか。
- 脳
- 心臓
- 肝臓
- 腎臓
解答: 1(脳)
解説
- 正しい。脳は出生後急速に発達し、出生時約400gから5〜6歳頃には成人の約90%(約1300g)に達する。スキャモンの発育曲線では神経型に分類され、他の臓器に先行して成人レベルに近づく。脳・脊髄・眼球・頭囲なども神経型の発育パターンに従う。
- 誤り。心臓はスキャモンの一般型に属し、思春期まで徐々に成長して成人水準に達する。
- 誤り。肝臓は一般型に属し、成長に伴い徐々に増大するため、出生後数年では成人水準に達しない。
- 誤り。腎臓は一般型に属し、成長とともに徐々に発達して成人水準に達する。
ポイント
スキャモンの発育曲線で神経型に分類される脳は、出生後最も急速に成長し、5〜6歳で成人の約90%に達する器官である。
- 覚え方のコツ: スキャモンの4型を「リンパは山型(思春期ピーク→低下)、神経は早熟型(幼児期で90%)、生殖は晩熟型(思春期急上昇)、一般はS字型」と覚える。
- 関連知識: 頭部の体全体に占める割合は、新生児では約1/4、成人では約1/8と成長に伴い減少する。これは神経型の早期発達を反映している。
- よくある間違い: 胸腺(リンパ型)は思春期に最大となり退縮するパターンであり、脳(神経型)の発育パターンと混同しないこと。
- 教科書では「c.各器官の成長」の範囲に該当する。
| 発育型 | 代表的器官 | 特徴 |
|---|---|---|
| 神経型 | 脳、脊髄、眼球 | 幼児期に急速発達、6歳で約90% |
| リンパ型 | 胸腺、リンパ節 | 思春期に最大(約200%)→退縮 |
| 一般型 | 心臓、肝臓、腎臓、骨格筋 | S字型に徐々に成長 |
| 生殖型 | 卵巣、精巣、子宮 | 思春期以降に急速発達 |
表: スキャモンの発育曲線の4型
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