問題
内臓-内臓反射はどれか。
- 頸動脈洞圧受容器反射
- 射乳反射
- ヘーリング・ブロイエル反射
- 伸張反射
解答: 1(頸動脈洞圧受容器反射)
解説
- 正しい。頸動脈洞圧受容器反射は、求心路が内臓(血管壁の圧受容器→舌咽神経)、遠心路も内臓(迷走神経→心臓、交感神経→血管)で構成される内臓-内臓反射である。血圧上昇時に圧受容器が興奮し、心拍数の減少や血管拡張により血圧を低下させる。反射中枢は延髄の血管運動中枢にある。
- 誤り。射乳反射は乳頭への吸啜刺激(体性感覚)が求心路であり、視床下部を介してオキシトシンが分泌され乳腺の筋上皮細胞(内臓)が収縮する体性-内臓反射である。
- 誤り。ヘーリング・ブロイエル反射は肺の伸展受容器(内臓)からの求心路と呼吸筋(体性・骨格筋)への遠心路で構成される内臓-体性反射である。
- 誤り。伸張反射は筋紡錘(体性)からα運動ニューロン(体性)への体性-体性反射である。
ポイント
反射の分類は「求心路の起源」と「遠心路の終点」が体性か内臓かで決まる。
- 覚え方のコツ: 「求心路→中枢→遠心路」の流れで、入口と出口がそれぞれ体性か内臓かを判定する。頸動脈洞は血管(内臓)、心臓も内臓なので「内臓→内臓」。
- 関連知識: 頸動脈洞圧受容器反射は第6章(循環)の血圧調節と直結する。臨床的には頸動脈洞マッサージで徐脈を誘発できることが知られている。
- よくある間違い: ヘーリング・ブロイエル反射を内臓-内臓反射と誤認するケース。呼吸筋(横隔膜・肋間筋)は骨格筋(体性)であるため、遠心路は体性に分類される。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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