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つむぐ指圧治療室 相模大野

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健康成人の尿細管再吸収が100%近い物質はどれか

問題

健康成人の尿細管再吸収が100%近い物質はどれか。

  1. 尿素
  2. 尿酸
  3. ブドウ糖
  4. カリウムイオン

解答: 3(ブドウ糖)

解説

  1. 誤り。尿素は糸球体でろ過された後、約50%が再吸収され、残りの約50%は尿中に排泄される。100%近い再吸収ではない。
  1. 誤り。尿酸は近位尿細管で再吸収と分泌の両方を受ける。最終的に約10%が尿中に排泄されるため、100%近い再吸収ではない。
  1. 正しい。ブドウ糖(グルコース)は糸球体で自由にろ過された後、近位尿細管の管腔側にあるNa+-グルコース共輸送体(SGLT2が約90%、SGLT1が約10%を担う)により能動的に再吸収され、正常血糖値の範囲ではほぼ100%が再吸収される。このため健康成人の尿中にはブドウ糖はほとんど検出されない。血糖値が腎閾値(約170mg/dL)を超えるとSGLTの輸送極量(Tm)を超え、尿糖が出現する。
  1. 誤り。K+は近位尿細管で約65%が再吸収されるが、遠位尿細管ではアルドステロンの作用で分泌が行われ、最終的な排泄量が調節される。100%近い再吸収ではない。

ポイント

  • ブドウ糖とアミノ酸は近位尿細管でほぼ100%再吸収される代表的物質であり、正常尿中には検出されない。
  • 覚え方のコツ: 「ほぼ100%再吸収=ブドウ糖・アミノ酸」「約99%再吸収=水」「約50%再吸収=尿素」と再吸収率を数字で覚える。
  • 関連知識: 糖尿病では血糖値が腎閾値を超えるため尿糖が出現する。SGLT2阻害薬は近年の糖尿病治療薬で、あえてブドウ糖の再吸収を阻害して尿中排泄を促す。
  • よくある間違い: 尿素を「100%再吸収」と思いがちだが、尿素は約50%しか再吸収されず、正常尿中に最も多い窒素代謝物である。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
物質 再吸収率 再吸収部位 輸送機構
ブドウ糖 ほぼ100% 近位尿細管 Na+-グルコース共輸送(SGLT)
アミノ酸 ほぼ100% 近位尿細管 Na+共輸送(能動輸送)
約99% 近位尿細管〜集合管 浸透圧差(ADH依存)
Na+ 約99% 全尿細管 Na+-K+ ATPase(能動輸送)
尿素 約50% 近位尿細管・集合管 受動拡散
クレアチニン ほぼ0% 再吸収されない

表: 主要物質の尿細管再吸収率の比較

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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