問題
健康成人の安静時呼吸で1回に出入りする空気の量はどれか。
- 0.5 リットル
- 1 リットル
- 2 リットル
- 4 リットル
解答: 1(0.5 リットル)
解説
- 正しい。健康成人の安静時一回換気量は約500ml(0.5リットル)である。安静呼吸時に1回の吸息あるいは呼息で出入りする空気の量(成人約500ml)。→ このうち約150mlは死腔量(ガス交換に関与しない気道の容積)であり、実際にガス交換に関与する肺胞換気量は約350mlとなる。
- 誤り。1リットルは安静時一回換気量の約2倍に相当し、過大である。→ 予備呼気量(約1L)に近い値である。
- 誤り。2リットルは安静時換気量としては大きすぎる。→ 予備吸気量(約2〜3L)に近い値である。
- 誤り。4リットルは肺活量(成人男子で3〜5L)に近い値であり、一回換気量としては大きすぎる。
ポイント
- 安静時一回換気量=約500ml(0.5L)は頻出の基本数値。分時換気量は500ml x 呼吸数(約12〜20回/分)で算出できる。
- 覚え方のコツ: 「500mlペットボトル1本分=一回換気量」とイメージする。死腔150mlを引いた350mlが有効な肺胞換気量。
- 関連知識: 呼吸の効率をあげるには、呼吸を速くするよりも深くする方が有効。浅く速い呼吸では死腔量の影響が大きくなり、分時肺胞換気量が低下する。
- よくある間違い: 他の肺気量分画の数値と混同しやすい。選択肢の1L(予備呼気量)、4L(肺活量付近)はそれぞれ別の分画に相当する。
| 肺気量分画 | 略語 | 正常値(mL) |
|---|---|---|
| 1回換気量 | TV | 約500 |
| 予備吸気量 | IRV | 約2,500 |
| 予備呼気量 | ERV | 約1,000 |
| 残気量 | RV | 約1,500 |
| 肺活量 | VC | 約4,000 |
| 全肺気量 | TLC | 約5,500 |
表: 肺気量分画と正常値
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