問題
健康成人のレム睡眠について誤っている記述はどれか。
- 眼球が急速に動く。
- 心拍や呼吸が乱れる。
- 一夜に約20 回発生する。
- 夢を見ていることが多い。
解答: 3(一夜に約20 回発生する。)
解説
- 正しい。レム睡眠の名称はRapid Eye Movement(急速眼球運動)に由来し、睡眠中に眼球が急速に動くことが最大の特徴である。
- 正しい。レム睡眠中は自律神経活動が不安定となり、心拍や呼吸が不規則になる。血圧も変動しやすく、交感神経活動が亢進する時期がある。
- 誤り。レム睡眠は一夜の睡眠中に約4〜5回出現する。ノンレム睡眠とレム睡眠は約90分周期で交代し、7〜8時間の睡眠で4〜5サイクル繰り返される。約20回は明らかに過大な数値であり誤りである。後半の睡眠ほどレム睡眠の持続時間が長くなる傾向がある。
- 正しい。レム睡眠中に覚醒させると約80%の被験者が夢を報告する。ノンレム睡眠中にも夢を見ることはあるが頻度は低い。
ポイント
レム睡眠は約90分周期で一夜に4〜5回出現し、急速眼球運動・低振幅速波(脳波)・自律神経の不安定・夢を特徴とする。
- 覚え方のコツ: 「レム=90分周期で4〜5回」と数字をセットで覚える。「REMのR=Rapid=急速眼球運動」で名称の由来も押さえる。
- 関連知識: レム睡眠中は骨格筋の緊張が著しく低下する(筋弛緩)。脳波は覚醒時に類似した低振幅速波を示すため「逆説睡眠」とも呼ばれる。問664もレム睡眠の出題である。
- よくある間違い: レム睡眠とノンレム睡眠の特徴を逆に覚えてしまうことがある。「レム=脳は活発(夢)・体は弛緩」「ノンレム=脳も体も休息」と整理する。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
| 特徴 | レム睡眠 | ノンレム睡眠 |
|---|---|---|
| 眼球運動 | 急速眼球運動あり | なし |
| 脳波 | 低振幅速波(覚醒様) | 高振幅徐波 |
| 筋緊張 | 著しく低下 | 維持 |
| 自律神経 | 不安定 | 安定 |
| 夢 | 多い(約80%) | 少ない |
| 出現回数 | 一夜に4〜5回 | レム間の期間 |
表: レム睡眠とノンレム睡眠の比較
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