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つむぐ指圧治療室 相模大野

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健康成人において腎臓の糸球体でろ過されないのはどれか

問題

健康成人において腎臓の糸球体でろ過されないのはどれか。

  1. ブドウ糖
  2. アミノ酸
  3. クレアチニン
  4. 蛋白質

解答: 4(蛋白質)

解説

  1. 誤り。ブドウ糖(分子量180)は低分子であり、糸球体の濾過膜を自由に通過してろ過される。ろ過後、近位尿細管でほぼ100%再吸収される。
  1. 誤り。アミノ酸は低分子であり、糸球体で自由にろ過される。ろ過後、近位尿細管でほぼ100%再吸収される。
  1. 誤り。クレアチニン(分子量113)は低分子であり、糸球体で自由にろ過される。ろ過後、尿細管でほとんど再吸収されないためGFRの指標となる。
  1. 正しい。タンパク質(アルブミン:分子量約68,000など)は分子量が大きいため、糸球体の濾過膜のサイズバリア(分子量約70,000以上は通過不可)とチャージバリア(陰性荷電の基底膜がアルブミンなどの陰性荷電タンパク質を反発)により、正常ではろ過されない。糸球体腎炎やネフローゼ症候群ではこのバリアが破壊され、タンパク質がろ過されて尿中に出現する(蛋白尿)。

ポイント

  • 糸球体のサイズバリアとチャージバリアにより、タンパク質(高分子)はろ過されず、低分子物質(ブドウ糖・アミノ酸・クレアチニンなど)は自由にろ過される。
  • 覚え方のコツ: 「糸球体はザルのようなもの」と考える。小さな粒(低分子)は通過するが、大きな粒(タンパク質・血球)は通過しない。
  • 関連知識: 糸球体の濾過膜は3層構造(有窓内皮細胞・基底膜・足細胞のスリット膜)からなり、サイズバリアとチャージバリアを構成する。
  • よくある間違い: 「クレアチニンはろ過されない」と思いがちだが、クレアチニンは低分子でありろ過される。ろ過後に再吸収されないためにGFR指標となるのであり、ろ過の有無と再吸収の有無を区別することが重要。
  • 教科書では「c.尿細管の再吸収」の範囲に該当する。
物質 分子量 糸球体でのろ過 ろ過後の動態
水・電解質 ろ過される 大部分再吸収
ブドウ糖 180 ろ過される ほぼ100%再吸収
アミノ酸 75〜200 ろ過される ほぼ100%再吸収
クレアチニン 113 ろ過される ほぼ再吸収されない
アルブミン 約68,000 ろ過されない
グロブリン 約150,000 ろ過されない
赤血球 ろ過されない

表: 糸球体濾過における物質の分子量とろ過の可否

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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