問題
健常成人の安静時の1回換気量は約何mlか。
- 100ml
- 200ml
- 500ml
- 1,000ml
解答: 3(500ml)
解説
- 誤り。100mLは1回換気量としては少なすぎる。→死腔量(約150mL)にも満たず、有効な肺胞換気が成立しない値である。
- 誤り。200mLは死腔量(約150mL)をわずかに超える程度であり、肺胞換気量はごくわずかしか確保できない。→安静呼吸の正常値としては不足である。
- 正しい。健常成人の安静時における1回換気量は約500mLである。→このうち死腔量約150mLを差し引いた約350mLが実際にガス交換に関与する肺胞換気量となる。→呼吸数を16回/分とすると、分時換気量は500mL x 16 = 8,000mL(8L)となる。
- 誤り。1,000mLは安静時の1回換気量の約2倍にあたり、深呼吸時に近い値である。→安静時の正常値としては大きすぎる。
ポイント
- 1回換気量は約500mL、死腔量は約150mL、肺胞換気量は約350mLの3つの数値をセットで覚える。
- 覚え方のコツ: 「500(1回換気量)- 150(死腔量)= 350(肺胞換気量)」と引き算で記憶する。
- 関連知識: 分時肺胞換気量 =(1回換気量 – 死腔量)x 呼吸数/分。浅く速い呼吸より深く遅い呼吸の方がガス交換効率は高い。
- よくある間違い: 1回換気量と肺胞換気量を混同すること。死腔量を引く前の値が1回換気量であることを確認する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント