問題
伸張反射について誤っている組合せはどれか。
- 受容器 – 筋紡錘
- α運動ニューロン – 錘内筋線維支配
- Ⅰa 群求心性線維 – 後根神経節細胞
- 単シナプス反射 – 膝蓋腱反射
解答: 2(α運動ニューロン – 錘内筋線維支配)
解説
- 正しい。伸張反射の受容器は筋紡錘であり、筋が伸展されると筋紡錘内のIa群求心性線維が興奮して反射弓が開始される。
- 誤り。α運動ニューロンは錘外筋線維を支配する大型の運動ニューロンであり、錘内筋線維を支配するのはγ運動ニューロンである。伸張反射の遠心路はα運動ニューロンであるが、その支配対象は錘外筋であり、錘内筋ではない。「α運動ニューロン→錘外筋」「γ運動ニューロン→錘内筋」の対応関係が正しい。
- 正しい。Ia群求心性線維の細胞体は後根神経節(脊髄神経節)に存在する偽単極性ニューロンである。末梢側は筋紡錘に、中枢側は脊髄前角のα運動ニューロンに接続する。
- 正しい。膝蓋腱反射はIa群求心性線維→α運動ニューロンの単シナプス反射の代表例である。大腿四頭筋の伸張反射として最も頻繁に臨床で検査される。
ポイント
伸張反射の反射弓の構成要素を正確に覚える:筋紡錘→Ia群求心性線維→脊髄α運動ニューロン→錘外筋。
- 覚え方のコツ: 「αは”外”(錘外筋)、γは”内”(錘内筋)」を繰り返し確認する。この区別は国試で最も問われるポイントの一つである。
- 関連知識: 後根神経節には感覚ニューロンの細胞体が存在する。Ia群線維だけでなく、すべての脊髄感覚神経(触覚・痛覚・温度覚など)の細胞体が後根神経節に位置する。
- よくある間違い: 「α運動ニューロンが伸張反射に関わる→錘内筋を支配する」と誤って推論するケース。α運動ニューロンは反射の「出力」として錘外筋を動かすのであって、筋紡錘を動かすのではない。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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