問題
代謝における解糖について正しいのはどれか。
- 核内で起こる
- 酸素を必要とする
- 二酸化炭素を発生する
- ピルビン酸が作られる
解答: 4(ピルビン酸が作られる)
解説
- 誤り。グルコースは細胞質内で酵素の働きによって、ピルビン酸となる。解糖系は核内ではなく細胞質で行われる。
- 誤り。解糖は「O₂を必要としない過程」である。解糖系は嫌気的過程であり酸素がなくても進行する。
- 誤り。解糖系ではCO₂は発生しない。CO₂の発生はピルビン酸がアセチルCoAに変換される脱炭酸反応やクエン酸回路で起こる。
- 正しい。グルコースは細胞質内で酵素の働きによって、ピルビン酸となる。このO₂を必要としない過程を解糖という。解糖系は細胞質で行われ、酸素を必要とせず、グルコースがピルビン酸に分解される嫌気的過程である。この過程で2モルのATPが産生される。
ポイント
- 解糖系の3つの特徴: (1)場所は細胞質、(2)酸素不要(嫌気的)、(3)産物はピルビン酸
- 覚え方のコツ: 「解糖=サイト(細胞質)でケンキ(嫌気)的にピルビン酸」と覚える
- 関連知識: ピルビン酸はその後ミトコンドリアに入りアセチルCoAに変換されてクエン酸回路に入る。CO₂が出るのはこの段階からである
- よくある間違い: CO₂は内呼吸全体では発生するが、解糖系単独では発生しない点に注意
| 特徴 | 解糖系 | クエン酸回路 | 電子伝達系 |
|---|---|---|---|
| 場所 | 細胞質 | ミトコンドリア(マトリックス) | ミトコンドリア(内膜) |
| O₂の要否 | 不要 | 必要 | 必要 |
| CO₂の発生 | なし | あり | なし |
| ATP産生量 | 2モル | 2モル | 34モル |
| 主な産物 | ピルビン酸 | NADH、FADH₂ | H₂O |
表: 内呼吸の3段階の比較
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