問題
交感神経の興奮で起こらない現象はどれか。
- 皮膚血管の収縮
- 心拍数の増加
- 瞳孔の縮小
- 胃液分泌の抑制
解答: 3(瞳孔の縮小)
解説
- 正しい。交感神経活動が亢進すると、血管平滑筋が収縮し、血流が減少する。皮膚血管も収縮する。
- 正しい。「交感神経活動が亢進すると、心拍数の増加」が起こる。
- 誤り。交感神経の興奮により瞳孔は散大(散瞳)するのであり、縮小(縮瞳)ではない。交感神経は瞳孔散大筋を収縮させて散瞳を起こす。一方、縮瞳は副交感神経(動眼神経)が瞳孔括約筋を収縮させることで生じる。交感神経は全身的に「闘争・逃走反応」を引き起こし、身体の活動性を高める方向に作用する。
- 正しい。交感神経興奮により消化管の活動は抑制され、胃液分泌が減少する。
ポイント
- 交感神経興奮で瞳孔は散大(散瞳)し、縮小(縮瞳)は副交感神経の作用である。
- 覚え方のコツ: 「交感神経=fight or flight(闘争・逃走)」→遠くを見るために瞳孔散大、心拍増加、消化抑制と連想する。
- 関連知識: 心臓の交感神経は心拍数増加・伝導速度促進・収縮力増大の3つの作用を持つ。
- よくある間違い: 「瞳孔の散大」と「縮小」を交感・副交感で逆に覚えてしまうケース。交感=散大、副交感=縮小とセットで覚える。
| 器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大 | 縮小 |
| 心拍数 | 増加 | 減少 |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管運動 | 抑制 | 促進 |
| 消化液分泌 | 抑制 | 促進 |
| 膀胱(排尿筋) | 弛緩 | 収縮 |
| 血管 | 収縮 | (支配少ない) |
| 汗腺 | 促進 | — |
表: 交感神経と副交感神経の作用比較
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